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ネマタの戦術本レビュー第243回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その14」

ネマタの戦術本レビュー第243回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その14」

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テーマ17

 p95の手牌は、トイツが1つ重なるとチートイツ1シャンテンで、鳴いた場合は鳴いた後でトイツが重なるとトイトイ2シャンテンになることから、チートイツ1シャンテンと、鳴いてトイトイ2シャンテンとの比較に近いです。

チートイトイトイシリーズその1・序文と全体雑感 - とりあえず麻雀研究始めてみました

 チートイツ1シャンテンとトイトイ2シャンテンについては、鳴くとツモを1回飛ばすとはいえ基本トイトイの方が若干アガリやすいと言えます。よって鳴くかどうかは他に役があるか、鳴きやすいトイツが残るかといった要素で決めることになります。トイトイは役牌の1翻がつきますが、チートイツにはつかないことから、今回のような役牌トイツがある場合は鳴いてトイトイを狙うことが多いと言えます。

 ただ、本書では鳴いてカンチャン落としとありますが、私は鳴いて打を推奨します。もう1つポンした場合はのみ手でも1シャンテンになっている方がよいのでカンチャンはまだ残す。ただしトイトイがみえる手でのみ手の受け入れを増やすメリットは薄いので、の受け入れよりは比較的重なりやすいが重なれば高め満貫)を残す方がよいと判断しました。

 トイトイを狙う基準についても本書の記述に概ね同意しますが、赤5やドラトイツについてはチートイツでも打点が高くなり、鳴きづらい牌であることから、トイトイ以外に役が無く、アンコが無い4トイツの場合はチートイツを狙うことが多いと思います。スピードが求められるとはいえ、チートイツならリーチで一発裏の祝儀もあるため、フリー雀荘だからという理由で特別トイトイが有利になるとまではいかないとみます。

 練習問題について、Q4は確かに白を鳴いてのみ手で真っ直ぐ進めるのは守備の観点からもお勧めできませんが、鳴いて落としはどうでしょう。を落としても少なくともスルーしてチートイツに決めるよりはアガリやすく、字牌重なりやソーズ引きでホンイツが狙えるようになれば、守備力を残しつつまずまずの打点になります。

 「安くて遠い鳴きはしない」とはよく聞きますが、役牌トイツがあるけど、「安くて遠い鳴き」になるようなケースは、「鳴かずにメンゼンで手を進める」と決めてしまうのではなく、「役牌が出た場合にスルーするよりは鳴いた方が有利になるような手組」を目指してはいかがでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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