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ネマタの戦術本レビュー第252回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その23」

ネマタの戦術本レビュー第252回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その23」

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 フリー雀荘は役満祝儀もあります。役満祝儀は一般的に、ツモはチップ5枚オール(15枚)、ロンは10枚です。

 素点は着順に反映されるが、祝儀は着順に反映されないので、基本的にチップの価値は額面ほどではないということはこれまで取り上げてきましたが、役満はアガればほぼトップが確定します。100%トップなら順位の変動が起こらないのですから、役満祝儀については額面通りの価値に近いと考えられます。

 9種だと10種の場合に比べてアガリ率は半分以下に落ちますが、役満祝儀有りなら、アガれば実質トップ2回取るようなものですから、ルールにかかわらず10種は続行するのであれば、役満祝儀有りなら9種も基本続行と考えてよいのではないでしょうか(祝儀無しの場合は、東1局であれば9種は基本流すのを推奨します)。

 本書では東風戦や赤6ルールなら流すとありますが、これは局数の少なさや打点の高さのため、他家にアガられた場合に順位点込みの収支が他のルールより悪くなりやすいためです。祝儀比率が高いというだけなら、役満祝儀も価値も高くなるのでなおのこと続行した方がよいと判断します。

 p171のような牌姿であれば、いずれにせよ国士を狙っていることを隠すのは無理があるので、鳴かれないうちに切りでよいですが、国士ほどできればテンパイ時に出アガリしやすいようにしておきたい手もありません。ほぼ国士に決め打つ手牌で、序盤にヤオチュウ牌のトイツが2つ(3つ以上あればコーツ手もみる)ある場合は、先に1枚ヤオチュウ牌を切っておくことをお勧めします。後の河をみると面子手やチートイツとしても手順が不自然になる場合もありますが、それでも1枚ヤオチュウ牌が切られていれば国士はどうしても意識の外になります。

 また、後々危険になりやすい牌から切ると言っても、中盤以降、国士でアガれる可能性がほとんど無くなったところで、不要だからといって赤から切るのはお勧めしません。鳴いた他家にアガられて祝儀を取られる可能性を増やすだけだからです。配牌の時点では国士一直線でも、アガリが厳しい段階で余計なリスクを負わないように注意しましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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