2巡目にして早くも1シャンテン。打ならテンパイする受け入れは3種12枚、打は2種8枚ということで受け入れ重視の打としましたが、今見ると大差ありませんが打の方がよかったように思います。
理由として挙げられるのは次の2点。まずは、この手牌と巡目であれば、テンパイに取れる牌の多くはテンパイを外して手変わりを待つ方がよい(あるいは、手変わりを待ってもそれほど劣らない)形になるので、テンパイする受け入れ枚数を比較する意義があまりありません。手変わりを待つより即リーチした方がよいと言えるツモは、打とした場合はツモ。打とした場合はツモくらいでしょうか。
一方、打とした場合は、ツモで打とすることで良形テンパイになりやすくなる変化があります。
よって、即リーチを打つツモに限ればむしろ打より受け入れ枚数が多く、手変わりに関しても若干有利なので打がよいと考えました。
このあたりの比較を実戦でこなすのは難しいので、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第67回のように、受けがかぶっている悪形メンツ候補を優先して切ると考えると判断しやすいと思います。についてもメンツ候補としてはさほど強くないですが、打とするとツモでメンツを逃すので受けかぶりではありません。
ツモ。こうなれば受けかぶりでリャンメンを作らない悪形メンツ候補よりは3〜7の浮き牌を残してシャンテン戻しの打。単純にそうする方がアガリやすいとみるので、既にドラ2枚あり打点を上げるメリットが小さいとしても2シャンテンに戻します。
ツモでもイーペーコーテンパイに取れるということで受け入れ重視の打としましたが、打はツモはテンパイを逃すとはいえ、となり、高め456三色まである手広いヘッドレス1シャンテンになるので悪くありません。それならこの巡目ならツモ引きの良形変化を残す打でしょうか。打もありますが、打より優れた点はツモで完全1シャンテンに取れる程度なので、今回はシャンテン戻しをするほどではなさそうです。
テンパイ。第76回のように切りリーチも考えられますが、今回はを切ってないのでに関してはさほど出やすくならないこと、リーチ4翻をリーチ40符3翻に下げるのは、リーチ5翻をリーチ4翻にするのに比べると効率がよくないことから今回は素直に打リーチとしました。
をチーされた後で更に追いかけが入りましたが、すぐにツモって4000オール。大きなリードとなりました。