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ネマタの戦術本レビュー第358回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その31」

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 Q271~273

 ダブルターツ(並びトイツ)の扱い。受けがかぶっているので通常のリャンメンよりは弱いですが、受け入れ枚数よりテンパイ時に良形になる受け入れを優先した方がよいのでカンチャンよりは残します。Q273は他にドラがあって、くらいなら打でしょうか。ドラがあってもなら打としそうなので、手作りの基準自体はドラ0かドラ1では実はそれほど変わらないですね。変化と受け入れの比較で迷ったら、役無しドラ無し悪形になる場合は変化を優先するくらいです。

 リーチ一発メンタンピン即バンバン 倍満(笑)

 Q274〜276

 Q274は単にカンチャンを落とせばいいので分かりやすいですがQ275はソーズカンチャンがダブドラかつ三色目となれば、リャンメンとはいえメンツ候補の中で最も弱いので落としになります。リャンメン落としは何かと見落としやすいものです。Q276はトイツ落とし。浮かせ打ちはしない形なので、手変わりした時にメンツになりやすいトイツを残します。

 世の中にはもっともっと楽しいゲームがいくらでもありますが、いつどこでも誰とでもそれなりに楽しめるゲームとなれば、麻雀に勝るものはないでしょう。

 Q277〜279

 メンツ候補オーバーの処理。Q279は分かりやすいですが、Q277のようにリャンメンになるととりあえずリャンメン固定を選びがちではないでしょうか。Q278はカンチャンを払えばリャンメン確定ですが、タンヤオ高め三色となれば打点差も大きいので、一旦が雀頭になりが浮きますがトイツを落とした方がよいでしょう。「アガリに近い段階で、よりよい受け入れを優先」と意識しておくと、切る牌が変わるケースにも対応しやすいです。

 北斗の拳のサウザーの台詞なのは分かりますが、を切る時に言うというのは初耳です。調べてみたけどよく分かりませんでした。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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