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近藤誠一の劇的な一発ツモ倍満で苦しむチームを救う!-Mリーグ2020 レギュラー85日目第2試合

近藤誠一の劇的な一発ツモ倍満で苦しむチームを救う!-Mリーグ2020 レギュラー85日目第2試合

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Mリーグでは数々の名勝負が生まれた。その中から、近藤誠一(フェニックス)もため息をついたほどの劇的な決着となった1試合を解説する。控え室のチームメイトも大はしゃぎで喝采を送った結末をプレイバックしていきたい。

目次

試合開始の状況

今回はMリーグ2020のレギュラーシーズンから、85日目・第2試合を解説する。Mリーグ2020は、レギュラーシーズン、セミファイナル、ファイナルシリーズと三段階に分かれており、レギュラーシーズンの下位2チームはセミファイナルに進出することが出来ない。全8チームで行われるレギュラーシーズンの開催日数は90日。85日目のこの日は、残すところあと6日という終盤だった。

取り上げる試合の出場チームとリーグポイント、順位は下記のとおり。

麻雀格闘倶楽部 ▲68.5  4位
ドリブンズ ▲98.2 5位
Pirates ▲209.2 7位
フェニックス ▲255.8 8位

この日の第一試合でドリブンズは1位を取り、下位2チームを引き離すことに成功。上位6チーム与えられるセミファイナル進出圏に大きく近づいた。
一方のフェニックスは、このままでは最下位独走となってしまうかもしれない危機的状況で、この試合を迎えた。

対局者プロフィール

前原雄大(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

キャッチフレーズ 地獄の門番 
主な獲得タイトル 鳳凰位4期、十段位5期

日本プロ麻雀連盟の研修1期生。1期生の誇りをかけて麻雀プロ界の発展のため挑戦しつづけ、数々のタイトルを取ってきた実力者だ。

ベテラン雀士・前原雄大が歩んできた道のりと培ってきた強さ

園田賢(赤坂ドリブンズ)

キャッチフレーズ 卓上の魔術師
主な獲得タイトル 麻雀駅伝2018団体優勝、Mリーグ初代チャンピオン

慶應義塾大学出身者。学生時代は麻雀三昧で留年を経験したというエピソードも。変幻自在な鳴きには、プロからも「真似できない」との声が聞こえる。

卓上の魔術師・麻雀プロ園田賢の強さの秘訣

小林剛 (U-NEXT Pirates)

キャッチフレーズ 麻雀サイボーグ
主な獲得タイトル 将王3期、天鳳名人位2期

常に冷静な姿に付いたあだ名は、サイボーグ。ロボと呼ばれることもある。アガりまでのスピードを重視する雀風で防御力が高いことも特徴だ。

サイボーグ雀士と日常のギャップ〜小林剛の魅力とは

近藤誠一 (セガサミーフェニックス)

キャッチフレーズ 大魔神の系譜
主な獲得タイトル 最高位4期、モンド名人戦2期、モンド王座1期

一度はプロテストに阻まれ、34歳にしてやっとプロ入りを果たした遅咲きのジェントルマンだ。故飯田正人プロの愛称「大魔神」を引き継ぎ、「大魔神の系譜」を愛称としている。真似できない重厚な手筋から、現役最強と称されることもある。

遅咲きのジェントルマン 近藤誠一の魅力に迫る

試合全体の流れ

この日好調だったのはドリブンズの園田。東2局に親のハネ満ツモで18000点を得て、他家を引き離した。その後すぐ前原に8000点を支払ったものの、園田の勢いは止まらない。追跡していたのは小林で、一撃は小さいながらも着実にアガリを拾っていく。小林と園田が追いつき追い越せのデッドヒートを演じる中、前原と近藤は徐々に引き離されていった。

©ABEMA

南4局、親の小林が1300点オールを和了。南4局は最後の局だが、親が和了ったことで1本場に続く。

貴族園田のブルジョワ生活から始まった最終局

迎えた南4局、1本場。点数状況と勝利条件を確認しておこう。前原と園田の差が17000点、近藤と園田の差は20100点。1本場だから、普段よりも300点点数が多く付くことに注意したい。満貫ではまったく届かず、1本場の300点を加点しても8300点どまり。仮に前原と近藤は、園田から満貫をロンアガリしても点差は16600点で、17000点や20100点の差は縮まらない。仮にハネ満をツモっても15400点しか差が縮まらないという状況だ。(12300点を得て、子の園田はマイナス3100点となる。)つまり、「ハネ満以上を園田からロン、あるいは倍満以上をツモ」が近藤の逆転勝利の条件である。

近藤のセガサミーフェニックスには後がなく、今日を終えればあと5日しか残っていない。セミファイナル進出のためには、どうしてもここで勝っておく必要がある。麻雀格闘倶楽部の前原は、チーム自体は現在4位につけているため、まだ余裕があり、3着確保のアガリも十分にあるだろう。

©ABEMA

そんな想いを尻目に、点数状況の優位を見せつける園田。なんとドラの[⑨]を真っ先に切っていく。しかもいずれも手牌の中からだ。これには解説の土田も「格差社会」と表現せざるを得ない。最初から2枚のドラを持っていて、それを捨てることから始めるという贅沢な選択。近藤と前原からすれば、解説者も述べる通り「喉から手が出るほど欲しい二枚」だっただろう。

しかし、どんな安い手でも和了れば勝ちの園田にとってみれば、ドラは危険だけがあるリスク牌。さっさと処分するに限るだろう。喰いタンで和了ってしまえば勝利が待っている。

着実なツモ。伝説は三色に案内されてやってきた

園田が点数優位を活かした堅実な作戦を遂行する中、すでに近藤には奇跡の予兆が現れていた。

近藤の配牌にあった索子は[1][7]だけだった。ところが園田のドラのトイツ落としを見せつけられながら引いてきたのは、索子の[8][9][6]。最初から持っていた萬子の[六][七][八]、筒子の[⑥][⑧]と合わせて、三色が見えてきた。その後もいいところをツモり続ける近藤。

©ABEMA

567の三色を目指すか、678にするかで迷う。結果は[5]のツモ切り。678の三色を選択した。

「行った! 嘘だろこの男! 信じらんないだろこんなの!」事件

©ABEMA

無駄な牌を引かず、引き寄せられるかのようにテンパイしたのがこの形。三色の予定は外れたが、[②]を切って[四][七]の萬子待ちで文句なし。タンヤオ・平和・ドラ1は確定している。後はリーチをかけるかどうか。ここで近藤プロはしばし逡巡した。リーチをかければ他家が慎重になり、他のプレイヤーからのロン上がりは難しくなるだろう。リーチがなくても、アガれば前原プロを追い越しての3位は確実。しかし1位との点差は20100点だ。

だが、近藤プロはリーチをかけた。チームの未来も賭けた。仮に高めの[七]を一発でツモれば「リーチ・一発・ツモ・イーペーコー」の7翻。一枚裏ドラが乗れば、8翻倍満。子が倍満を和了った場合は16000点。子の園田からは4000点を支払われる形だから、差が20000縮まる。あと100点足りないじゃないかとなるところだが、これは「一本場」。なんと、300点差でトップに立てるのだ。

ここで解説の日吉から名実況が飛び出る。「誠一さんに任せたんだよ。あなたで負けたらしょうがないって言ってるんだ。リーチでいいじゃないか。」その言葉に合わせるように近藤はリーチを宣言。そして次巡に一発ツモ。奇跡の倍満ツモが舞い込む。「行った! 嘘だろこの男! 信じらんないだろこんなの!」、あれだけリーチを促していた日吉でさえも驚愕の事件である。

このときの奇跡の和了は、ぜひ動画でご覧いただきたい。控え室の様子も近藤が紹介しているとおり、一見の価値がある。

試合結果

フェニックス 近藤誠一 30800
ドリブンズ 園田賢 30500
Pirates 小林剛 25200
麻雀格闘倶楽部 前原雄大 13500

リーグ全体の順位とポイントは、

ドリブンズ ▲87.7(+10.5) 4位(+1位)
麻雀格闘倶楽部 ▲115(-46.5) 5位(-1位)
フェニックス ▲205(+50.8) 7位(+1位)
Pirates ▲224(-14.8) 8位(-1位) 

というように変動した。この試合で、4位と5位、7位と8位が入れ替わった形になる。

この日、近藤プロの活躍でフェニックスにセミファイナル進出の希望が生まれたものの、残念ながら叶わなかった。後日、一日に二連続4位という痛恨の敗北を喫したのが響いた。それでもこの日の大逆転が、最後に夢を見せてくれたのは間違いない。

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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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