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麻雀はスジが大事!初心者でもわかる危険牌の見分け方

麻雀はスジが大事!初心者でもわかる危険牌の見分け方

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麻雀の魅力はなんといってもアガった時の爽快感や充実感です。一方、自分の手に集中しすぎるとライバルの攻撃に対応しきれない。そんなジレンマを抱える初心者の方も多いのではないでしょうか。そんなとき、相手が待っている牌をうまく予想することができれば、ロンされることを避けると同時に自分の手も進行できるでしょう。そのために欠かせないのが「筋(スジ)」の考え方です。本記事では、スジの仕組みからスジを使った読みの技術まで、初心者の方にもわかりやすく紹介します。

麻雀の「スジ」って何?

麻雀で使用する1~9までの数牌のうち「1・4・7(イー・スー・チー)」「2・5・8(リャン・ウー・パー)」「3・6・9(サブ・ロー・キュー)」のペアことをスジといいます。一見ただの数字の並びに見えますが、スジには麻雀における戦術の基本が凝縮されています。それでは、スジについて詳しく解説していきましょう。

リャンメン待ちになる牌がスジ

雀頭を含めた5ブロックのうち、あと1牌揃えば形が完成する状態のことを「テンパイ」と呼びます。テンパイの形にはさまざまなパターンがありますが、一番オーソドックスかつ優秀な形が「リャンメン待ち」です。例えば[二][三]を持っている場合、待ち牌は[一][四]という2牌で、これらはスジ牌になります。

「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」の3ライン

リャンメン待ちになる組み合わせは「1と4」のほか、「2と5」「3と6」「4と7」「5と8」「6と9」で、6通りあります。4を中心に考えると1も7もスジになるため、この3つを1本のラインにしたのが「1・4・7」のスジになります。「5に対する2と8」「6に対する3と9」も同様です。

リャンメンのほうがアガリやすい

テンパイ形にはリャンメンのほか[一][三][七][九]のような「カンチャン」、[一][二][八][九]のような「ペンチャン」もあります。しかし、「愚形」ともよばれるこれらの形にはいずれも当たり牌は1種類しかありません。単純に考えれば、リャンメン待ちはカンチャン、ペンチャンの2倍アガリやすくなるのです。

もちろん、リャンメン待ちのリーチばかりとは限りませんが、リャンメン待ちがオーソドックスな形である以上、相手の待ち牌を読む際にはリャンメン待ちを警戒するのが基本となります。それゆえに、後述するスジから安全牌を予測する考え方が使えるというわけです。

スジから安全牌がわかる?

スジについての考え方を利用した「安全牌」「危険牌」の判別方法について、これから紹介していきますが、そのためには「フリテン」についての理解も欠かせません。まずはフリテンのおさらいから始めていきましょう。

フリテンがあるからスジが使える

麻雀には、自分が一度捨てた牌が待ち牌に含まれている場合はロンによるアガリができない決まりがあります。そのため、テンパイの中にはロンが宣言できないケースが含まれます。これが「フリテン」です。

[4][5][6][7][8]とあった場合、[3][6][9]の3面待ちとなります。[3]を捨てていた場合は、現物である[3]でロンアガリできないのはもちろん、他のプレイヤーが[6][9]を切った場合でもアガれないということです。

真ん中の数字から両側のスジは安全

フリテンとスジを応用することで、手牌の中から安全牌を推測できるようになります。

例えば、リーチした人の捨て牌の中に[⑤]があったとします。リーチがリャンメン待ちだと想定すると、[⑤]のスジである[②][⑧]はフリテンになるのでロンはできません。つまり、[②][⑧]は安全牌であると予想できるのです。

このほか「4に対する1と7」「6に対する3と9」も同様の関係になります。これはスジの中でも「表スジ」と呼ばれており、麻雀におけるディフェンス戦略の基本となります。

両側のスジが切れていれば真ん中も

それでは、少し違うケースも考えてみましょう。リーチした相手が[一][七]を捨てていたとします。これらの牌には[四]という共通するスジがあります。つまり、[二][三]という形と[五][六]という形が否定されるため、[四]はロンされないだろうと考えることができるのです。これは、それぞれの内側の牌が対象となるため「中(なか)スジ」と呼ばれています。

リーチされた時にどの牌を捨てればよいか迷ったらまずは現物、その次に表スジや中スジについて考えていくようにしましょう。

危険牌を読む場合のスジ

「表スジ」「中スジ」は安全牌を推測する時の心強い味方となります。一方、危険牌を読む場合にもスジの考え方が応用できます。ここでは代表的な2パターンについて、簡単に紹介します。

裏スジは危険?

「裏スジ」とは、捨て牌の一つ隣の数字からのスジです。たとえば[②]の裏スジにあたるのは[③][⑥]となります。

実践的な形で確認するために[②][④]のカンチャンでテンパイしていたケースを考えてみましょう。ここに[⑤]を引いてくると[②]を切って[④][⑤]に変化します。この場合、捨て牌には[②]が存在し、待ちは[③][⑥]のリャンメン待ちとなります。このように、カンチャンからリャンメンに変化すると、裏スジで待つ場合が多いことから「裏スジは危険」といわれているのです。

ただ、どちらかというとこの理論は嵌張待ちに満足しないで両面変化を待つ場合のもの。現代麻雀のセオリーでは気にせず嵌張でも即リーチをする場合も多いので裏筋が特別危険ということはあまり多くないとされています。

リーチ宣言牌を跨ぐスジも危ない

裏スジと同じように、危ないスジとされているのが「跨ぎスジ」です。[4]切りのリーチの場合なら[2][5][3][6]の2つが、[4]を跨いでいることがわかります。

3枚のブロックを作っていく段階では、それに近い形の3枚を抱えて手を進めていくことも多いでしょう。例えば[4][4][5]と持っていた場合、ほかのブロックが揃ったら[4]を切って[3][6]のリャンメン待ちでリーチすることが多くなります。[3][4][4]だった場合は、[4]切りからの[2][5]待ちになります。これが、跨ぎスジがロンされやすいといわれるケースです。

不用意な放銃を避けて、上達を目指そう

今回は麻雀のスジについて紹介してきました。リーチをかけられて「どれを切っても放銃してしまいそう」と迷った場合は、スジの考え方を使って安全そうな牌を探してみてください。ただし、スジが通用するのはリャンメン待ちの場合に限ります。麻雀の待ちには他の形も存在するので注意が必要です。スジを利用しつつリーチをかわしながら自分がアガれるようになれば、きっと何にも代えがたい満足感を得られることでしょう。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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