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もっと勝つための現代麻雀技術論 第56回 「2シャンテン ターツ選択」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第56回 「2シャンテン ターツ選択」

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 面子候補オーバーで浮き牌の無い2シャンテンになる14枚の手牌(面子+雀頭+3枚からなる面子候補+2枚からなる面子候補×3)から、2枚からなる面子候補を1つ落とす選択の比較を考えます(手役や場に切られている枚数には差が無いものとする)。

リャンメン同士の比較

 34>23>45 (赤ナシなら23>34>45)

 第51回でも示した通り、赤5受けが残る34を優先。23と45なら端寄りの23を残します。

 45を落とす場合は、赤5を引いたときに雀頭と入れ替えるなら4、雀頭が手役やドラ絡みで入れ替えられないなら5から落とします。

カンチャン、ペンチャンの比較

 46>35>13>24>12

 リャンメン変化が多い面子候補を優先します。

 46、35のようにリャンメン変化が2種あるものを内カンチャン、13、24のようにリャンメン変化が1種のものを外カンチャンと呼びます。

 46と35なら赤5受けが残る46優先。13と24なら端寄りの13を残します。

 強い面子候補ができる変化を残すなら、35からは5(23>56なので)、13からは1、24からは2、12からは1(1を切っている23も悪形の面子候補よりは強い)切り。

 守備力を優先するなら場を見て将来危険になりやすい牌(基本は内側)を切ります。

2トイツと悪形面子候補の比較

 3~7のトイツ1つにつきリャンメン変化2種、28トイツ1つにつきリャンメン変化1種、待ちが残った時も基本はシャボの方があがりやすいのでトイツを残すことが多いです。

 2トイツからトイツを落とすなら、強い面子候補ができる変化が残りやすいように「浮かせ打ち」をします(第13回参照)。

3トイツと悪形面子候補の比較

 第17回で申しましたように、「トイツを面子候補としてみる」「メンゼンで進める」「七対子や刻子手がない」が同時に成り立つ場合は、悪形メンツ候補を残して、変化が弱いトイツを落とします。

 3トイツの他に34557のように2枚以上使っている牌があれば面子手だけでなくチートイツの2シャンテンでもあります。

 第47回で触れたように、良形×2の1シャンテン>チートイツ1シャンテン>役無し悪形1シャンテン、悪形面子候補が順子になった時にチートイツ1シャンテンより「よい手」になるならトイツ落とし、そうでないならトイツを残します。

 同じ数牌のトイツを落とす場合、例えば

 ならトイツを落としてもツモで受け入れが広くなるので打

 なら、ツモとなる強い変化があるので打とします。

手牌にある順子と同色の面子候補は価値が高くなる

 13456や13567のように変化が強い面子候補はもちろん、13789のように受け入れが広くなる変化が増えない場合も、遠い一通がある分僅かに価値が高くなっていると言えます。

 手牌にある刻子とつながる面子候補(トイツ以外)は価値が低くなる

 刻子を持っている分変化が少なくなるためです。ただしトイツの場合は

 頭頭とあると頭頭と持っている場合より変化が強くなるので優先的に残します。

雀頭とつながる面子候補は価値が低くなる

 以外にトイツ無し)

 から打としてを引いても面子ができて手広くなるためです。

 
  と刻子につながる面子候補との比較になった場合も、打ツモと打ツモの比較で前者が勝るので打とします。

他の面子候補の近くにある面子候補は価値が低くなる

 からを落としてを引いても面子ができる、

 からを引いてもの二度受けになるといったように

 他の面子候補の近くにある面子候補は価値が低くなります。

 のように、面子候補同士がつながっている形については次回取り上げます。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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