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もっと勝つための現代麻雀技術論 第201回 「鳴き手に対する押し引き」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第201回 「鳴き手に対する押し引き」

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 今回から、鳴き手に対する押し引き判断に入ります。

鳴き手はテンパイかどうか不確定なので、自分がテンパイなら基本的に押し

 確実にテンパイしているリーチ相手であっても、「テンパイさえしていれば多くの場合押しが悪くない」ことはこれまで申し上げた通りです。

 ですから、テンパイしてない場合もあり、打点についてもリーチに比べれば低いことが多い鳴き手については、自分がテンパイならば基本的に押し、メンゼンテンパイであれば(第183~第187回で取り上げたような、ダマにすべき条件を満たさない限り)リーチします。

テンパイしている可能性が十分にある鳴き手に対して、テンパイに遠い段階から安易に通っていない牌を切らない

 メンゼンでテンパイしたけど鳴き手を警戒してダマ、あるいは降りを選びがちな人も多いですが、前述の通り、テンパイしていれば多くの場合は押しが悪くありません。

 もちろんダマや降りを選ぶべき局面もありますが、その場合は、そうした方が有利と言えるだけの明確な条件(鳴き手がテンパイしていないとは考えにくく、そのうえ高打点濃厚、あるいは切る牌が高確率で当たると読めるなど)が揃っていることがほとんどです。鳴き手に対して、何となく日和見になってしまうのは避けたいです。

 むしろ注意すべきなのは、自分の手がテンパイに遠い段階で、「鳴き手はテンパイしてないだろう」と決めつけて安易に通ってない牌を切ってしまうことです。

 鳴き手がテンパイしているかどうかを0か100かで考えてしまうと、押すべき手で引き過ぎたり、逆に引くべき手で押し過ぎてしまう判断ミスをしがちです。

 しかも、放銃率自体は、テンパイ濃厚な鳴き手にこちらもテンパイから危険牌を押す方が、テンパイしてない可能性も高いけど、こちらもアガリに遠いところから通ってない牌を切るのに比べて高いため、放銃という結果だけを見て判断してしまうと、正着を打ったにも関わらずミスとみなしてしまったり、逆にミスをミスと気づかないままになってしまいがちなのが厄介です。

 結果ではなく、あくまでその時点の手牌と局面で、押すに見合うかどうかを判断するようにしたいですね。具体的にどのように判断するかについては次回以降取り上げることにします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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