麻雀ウォッチ

オススメ
検索
メニュー

マージャンで生きる人たち 第16回 株式会社サイバーエージェント AbemaTVカンパニー編成部プロデューサー 塚本泰隆 「決断したことに後悔はしない。麻雀から学んだ思考です」

マージャンで生きる人たち 第16回 株式会社サイバーエージェント AbemaTVカンパニー編成部プロデューサー 塚本泰隆 「決断したことに後悔はしない。麻雀から学んだ思考です」
マージャンで生きる人たち

 2016年4月、株式会社サイバーエージェントと株式会社テレビ朝日が共同展開してスタートした『AbemaTV』(アベマティーヴィー)。24時間無料で楽しめる「インターネットテレビ局」として、オリジナルの生放送コンテンツやニュース、音楽、スポーツ、バラエティをはじめ、約30のチャンネルが提供されている。その中に「麻雀チャンネル」がある。今回はその麻雀チャンネル・プロデューサー、塚本泰隆さんに仕事論を聞いた。

 

塚本泰隆(つかもと・やすたか)プロフィール

1987年、東京都生まれ。O型、蠍座。慶応大学文学部卒。好きな映画は『オーシャンズ』シリーズ。

 

AbemaTVの特長といえば?

「地上波ではなかなかできない趣味のジャンルに特化できることが強みです。麻雀チャンネルもその中のひとつです。開設の経緯は、サイバーエージェント・藤田晋代表取締役社長が、麻雀最強戦で優勝して以降、麻雀に力を注いでいることがきっかけではありますが、人気チャンネルランキングでもアニメやドラマチャンネル同様、トップ10入りもあり、正直予測を上回る反響を頂いております」

 

麻雀番組を通して伝えたいこととは?

 麻雀チャンネルでは、トッププロが集う『藤田晋 invitational RTDリーグ』をはじめ『麻雀最強戦』や『フリースタイル雀ジョン』等、競技麻雀を中心とした様々な対局番組が放映されている。

「RTDリーグを軸に編成しています。トッププロたちの真剣な一打一打は、まさに究極の人間ドラマです。出場プロたちは、団体の枠を越えて最善を尽くしてくれているので、感情の機微が自然に現れ、人間ドラマが生まれています。対局だけではなく、そういった人間臭さをも伝えたいと思い、対局前後の表情や会話も放映させてもらっています」

「だから対局後の選手に声をかける時には、最も気を遣っているかもしれません。どういった言葉をかけたら、負けた選手も勝った選手も現実を受け入れて、次の対局でよりベストなパフォーマンスが出せる環境を整えられるのか。選手達にはとにかく自然体で挑んでほしいからこそ、大切なやりとりだと捉えています。RTDのような初心者向けのコンテンツではない、一流のドラマを伝えることによって、逆に麻雀をやったことのない人がやってみようかなと思ってもらえたら嬉しいかぎりです」

20610a191e255202f5b722870d542037eea0b4d5std
RTD対局後のひとコマ。闘いの合間に生まれる安堵の時間だ

 

AbemaTVが展開する新しい麻雀の楽しみ方とは?

 2016年に放映された『第一回 麻雀プロ団体日本一決定戦』では、個人競技としてのドラマだけではなく「チームならではのドラマ」もあることを伝えている。

「普段は自分が勝つために個人の戦いをしている選手達ですが、チームが勝つために何ができるのか、どんな役割を担うのか。そこにスポットを当てた番組が『麻雀プロ団体日本一決定戦』でした。麻雀は団体競技としても成り立つことを人間ドラマとして、伝えられたかなと思っています」

 AbemaTV麻雀チャンネルでは、7月1日より、新番組『麻雀駅伝』を放映している。

「オリンピックも4年に一度。選手達はモチベーションを保つのも大変なので、今年は『麻雀プロ団体日本一決定戦』ではなく『麻雀駅伝』を放映しています。この番組ではプロ3団体の他に、藤田晋率いるアマチュア連合を加えた4チームが激突します。箱根駅伝が近いイメージで、1チーム6人が東風戦、連盟公式ルール、3人麻雀、RTDリーグという4カテゴリーに分かれて1カ月間、ポイントをたすきのようにつないで闘います。自分が負けたらチームが負けるという状況は、麻雀ファンにとってはなかなか味わえないので、エンターテインメントになり得ると考えています」

 

麻雀界と将棋界との違いは?

 塚本さんはAbemaTVで2017年2月からスタートした「将棋チャンネル」にもプロデューサーとして携わっている。史上最年少でプロ棋士入りした藤井聡太四段が羽生善治三冠に勝利した番組『藤井聡太四段 炎の七番勝負』は、衝撃的なニュースとなっていた。

「麻雀と将棋、両方に携わっている立場から比較してみると、将棋界は権利関係や見せ方、スポンサーを含め麻雀界よりも断然整備されています。プロの世界としての歴史もあるので当然かもしれませんが、麻雀もAbemaTVのコンテンツとして放映し続けていくことによって、将棋界と同様にプロ雀士としての価値を高めていくことに寄与できたらと思っています。プロ雀士の価値が上がれば、業界全体の活性化にも繋がっていくはずです」

DSC_0370-3
「麻雀も将棋も携わっているからか、長男は将棋、次男は麻雀をやりそうです(笑)」

 

麻雀を始めたきっかけは?

「中学生の頃、友達同士で麻雀を始めたのが最初です。以来、あっという間に虜になり、実は学生時代にプロテストを受け、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していました。就職を機に退会したのですが、もちろん今でも麻雀は打っています」

 

塚本さんにとって麻雀とは?

「決断したことに後悔はしない。これは麻雀から学んだ思考です。麻雀は一打一打に自己責任が伴うわけで、決断した打牌に対して結果が出るわけです。うまくいったなとか、しょうがないなとか、目に見えない不確定な状況に対する決断によって出る結果は、仕事とまったく同じです。仕事でも全力で取り組んだり、真摯に取り組んだとしても結果が伴わないことも多々あります。逆に意外なことで結果が出ることもあるわけです。決断したことに後悔はしない。でも反省はしよう。失敗したら考え方が間違っていたんじゃないか。もっといい手順があったんじゃないかと必ず反省する。この思考は仕事でも生かされています。だから麻雀はメンタルを鍛えてくれる師なのかもしれません」

 

この仕事を目指す人へのメッセージ

「麻雀界における仕事は、麻雀が好きな気持ちがあれば、無限に広がる魅力があります。実際、AbemaTVもスタートしてまだ1年です。新事業として誕生し、そこに新しい仕事が生まれたわけです。私も番組を通じて、麻雀の魅力を再確認しています。麻雀はトータルで見ても面白いのですが、局面を切り取って見ても楽しめるものです。こういった楽しみ方をどう形にして、コンテンツとして提供できるのかは、まだまだやり方があると思うので、チャレンジしがいはありますね」

 91dee055d2c698ed18c2d07a01b0852290779273std
「麻雀はメンタルを鍛えてくれる師なのかもしれません」

 

インタビューを終えて

 RTDリーグについて、巷の愛好家にも話を聞いてみた。「旬なプロたちがしのぎを削り合う、あのヒリヒリする戦いこそ麻雀の醍醐味だよ」(68歳・麻雀歴60年男性)。「RTDリーグで点数計算を勉強しています」(36歳・麻雀歴5年男性)。「仕事で疲れた時、滝沢和典プロの華麗な所作に癒してもらっています」(29歳・麻雀歴1年女性)。真剣対局だからこそ生まれる人間ドラマは、世代を超え、ベテランから初心者までをも虜にしていた。個人戦から団体戦まで、麻雀愛溢れるコンテンツが生み出す化学反応によって、今後どんな人間ドラマが紡ぎ出されていくのか。物語はこれからも続いていく。

 

インタビュー・文責:福山純生(雀聖アワー) 写真:河下太郎(麻雀ウオッチ)

◎AbemaTV
https://abema.tv

◎株式会社サイバーエージェント
https://www.cyberagent.co.jp

◎RTDリーグは、いよいよ2017/8/12(土)14:00から準決勝が開幕する
//mj-news.net/news/rtd/2017081073561

 

マージャンで生きる人たち back number

関連記事

プロフィール

麻雀界の最新ニュース、コラム、インタビュー、ランキング、スケジュールなど、麻雀に関するあらゆる情報を発信する日本最大級の麻雀ニュースサイト。

著者リスト

  • 青木 さや
  • 学生麻雀連盟
  • 学雀連代表 げっち
  • きゅ~
  • 一井 慎也
  • 研タロウ
  • 女子麻雀サークル MAGNET
  • まろちょふ
  • 麻雀王国営業部 しーちゃん
  • 麻雀ウォッチ編集部ライター
  • 小鶴
  • 麻雀ウォッチ編集部
  • 麻雀新聞
  • 麻雀界
  • nakamura
  • ネマタ
  • 斎藤 俊
  • スタジオ カドタ
  • 谷崎 舞華
  • 山崎 一夫
  • taroo 河下太郎
  • 鈴木 聡一郎
  • 渡辺 英行
  • 福山純生 (雀聖アワー)