先週末は龍雀大戦 二次予選。いよいよ台湾チームとの交流戦が始まりました。ルールはいわゆる『咲』ルール。10万点開始順位点無し点数持ち越し制の団体戦です。
▼雀魂牌譜
東1局
東1局配牌。客風のから切るのが無難そうですが、ピンズと字牌で10枚あるので一色手が視野に入ります。この時は一色手以外に役が作りづらくドラ。順位点無しのルールということもあり打としてみました。
しかし一色と字牌で10枚といってもその10枚が、「2×5」なら全部仕掛けがきくので迷わず一色手を狙うところですが、今回は「3×2+1×4」。「2」が無いので仕掛けがきく恩恵を受けづらく、「3」が多いので門前リーチが狙いやすい。打点の観点からは一色手寄りの要素が揃い、和了の観点からは一色手に決めない要素が揃っている。何とも難しいです。
あれからと引きましたが、再度を引いて打。が残っていれば1シャンテンで三暗刻への変化もある手。こうしてみると前図も打がよかったように見えます。
リャンメンが揃った1シャンテンになったところでカンしてみたらカンドラモロ乗り!
更にドラを引いてきて倍満以上確定リーチを打ちますが、上家が共通安牌のではなくを切って対門に放銃。結果的には3900でしたがで振るなら2000止まりであることが多く聴牌料と大差無し。ドラをカンしているリーチ者にツモられる可能性を考慮すれば安いもの。もし完全に降りていれば海底で私がツモ。見事にしてやられました。
東3局
七対子1シャンテンか鳴いてトイトイ2シャンテン。トイツは鳴きにくいものが多く、浮き牌は重なりやすそうなものが多いので鳴かずにチートイツに決めます。
最後のツモでを引いて跳満。うまくいきました。
南3局
配牌でドラ3ですが0メンツ。役牌以外の12枚が「2×6」なうえに鳴いて満貫になるのですから、役牌が重なって仕掛けが利くようになる恩恵が非常に大きい手。このような場合は浮いている役牌も残してペンチャンを落としています。トイツ落としでないのはメンツ手だけでなくチートイツの3シャンテンでもあるためです。
しかし改めてみると疑問手だったかもしれません。最近は1枚切れ字牌残し打法が着目されることが多いですが、字牌を残すのが守備のためか攻撃のためのかは区別して考える必要があります。今回は攻撃目的です。
攻撃目的の場合も、10巡目以降は1枚切れ字牌の方が山に残っている傾向があるという研究がありますが、今回は最序盤。1枚切れがすぐに東家西家が合わせてくることも少なくありません。その場合攻撃面においては抱え損。メンツが完成するチャンスをわざわざ減らしてしまったことになります。
案の定西家にを合わせられたうえ、を残していればここで123三色のメンツ候補が揃っていました。このように一見役がつかなそうな数牌が役絡みになることも少なからずあります。数牌の変化を事前に全て把握するのは難しいですが、たとえ把握できていなくても、字牌から切って数牌を残していればその後のツモで気付くことができます。
ドラなのでカンチャンを残せないのはやむを得ませんが聴牌逃し。第一打がならここで高め三色平和ドラドラ聴牌もありました。
12000をアガリ損ねて逆に12000放銃。アガれる打牌を選び取れていれば結果的に放銃を回避できることも増えます。しかし放銃そのものに問題があったと考えてしまうと、ますますアガれる打牌を選び取れなくなってしまいます。
南4局1本場
聴牌を逃すのはだけだからとを残して手変わりをみる打としましたが、が無いのですから引いても聴牌取らず。その時に手広く一盃目も残る打がよかったですね。引き変化は逃しますが、よりは他の牌を引くことが多いです。
1手前の段階で打だったと悔やみつつ改めて打。引きがあるので打もありますが、打にツモ以外の利点があることに気付かされます。
リャンメンばかりが良形とは限りません。三者の手順からしては全部山生きの可能性が高い。並のリャンメン待ちより良いまであるのではないでしょうか。
裏ドラがになって満貫。4巡目に打としていてもこの手順を選び取ることは可能ですが、その場合は私の力量だと見た目のリャンメン受けと一盃口に囚われて5巡目もを切って和了逃しになってそうです。麻雀の正解というものは、その後も正解を選び続けられることが前提になっていると改めて気付かされます。
南3局の失点が響いてチームは予選落ち。前回に引き続きまたもや戦犯となってしまいましたが、今回は敗者復活戦があるのでそちらに賭けたいと思います。それではまた次回。
雀魂 について
オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる麻雀ゲームです。
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