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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第39回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第39回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節四回戦C卓

▼対局者
私:トトリ先生19歳
多井隆晴
Cさん:タケオしゃん
Dさん: 独歩

牌譜はこちら

39-1-min

 4枚見えなので受け入れのロスは2枚のみ。を引っ張ると待ちが読まれやすい。は西家北家に現物で南家にも通しやすい。三拍子揃った先切りと言えます。

39-2-min

 直後に南家がでテンパイ。この展開を予知することは出来ませんが、必要に応じた先切りが身に付いていれば、結果的に当たり牌を先に切ったうえで追いつけることも増えるでしょう。ここまでうまくいけば東家のアガリと思いきや実際はその後をつかんで放銃。選択を尽くしても抽選が噛み合ない分には仕方ありません。

39-3-min

 確かにカンよりペンの方が他家に使われていない可能性は高そうですが、タンヤオとイーペーコー受けを覆すほどの差があると言えるかは疑問なので打とします。

39-4-min

 チートイツ1シャンテン、メンツ手は2シャンテン。メンツを崩すとコーツができた場合にメンツ手1シャンテンを逃しますが、その場合もツモり四暗刻の2シャンテンにはなります。これなら少しでもトイツになりやすそうなを残して決め打ちでしょうか。

39-5-min

 もスルー。トイトイは鳴きにくいトイツが多く、チートイツは待ち頃の単騎が残っているとなると役牌トイツ1組程度ならまだチートイツ寄りでしょうか。

39-6-min

 しかしアンコができたところでポン。巡目が深いのでテンパイに取りやすい選択優先というのもありますが…

39-7-min

 残り1枚ずつとはいえ、一度スルーされているが待ちとして他家の死角に入りやすいというメリットもあります。

 明確に鳴き有利な手牌に関しては1枚目から鳴くべきですが、戦術書で取り上げられている鳴き判断は、「一度鳴かなかった牌は比較的鳴きやすい」ということまでは考慮されていません。よって鳴くかどうか微妙なケースについては、「1枚目はスルー」「もう1手進んでから鳴く」という選択も押さえておきたいところです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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