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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第38回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第38回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節四回戦B卓

▼対局者
石橋伸洋
Bさん: 福地誠
小林剛
Dさん: コーラ下さい

牌譜はこちら

38-1-min

 が残り1枚のうえにトイトイにするとダブドラのが出ていくとなるとチートイツテンパイになる受け入れ優先で打としそうです。ただし跳満ツモでもトップにはまだ届かず、東家に満貫をツモられても南家のトビで3着終了となると、安手でもアガって2着を維持できる可能性を上げつつ、万一の四暗刻ツモをみてチートイツに決めない手もありそうです。

38-2-min

 跳満ツモならトップ終了(満貫ツモは2着止まり)、ラス落ちはほぼ無い3着目。この点数状況ならのポンテンを取らないのはもちろん、テンパイも取らずに落とし。点数状況を把握してさえいれば方針を立てるのは簡単ですが、実戦で失点を考慮せずひたすら大物手を狙うのが得策なケースにはあまりならないので、案外身に付いていない打ち手が多いかもしれません。

38-3-min

 が出てもポンテンに取らず、ツモでテンパイを外すのですから、この時点でトイツ落としがよさそうです。もしを残していれば、ツモだけでなくへのくっつきでも逆転手をテンパイします。

38-4-min

 逆転手をテンパイしましたが結果は不発。

38-5-min

 オーラス。西家の2フーロに対してあたりでアシストにいく手もありそうですがこちらもうまくあがれば高打点が望める手。素点が結果に反映するルールなら点数上乗せもみてひとまず切りというところでしょうか。

38-6-min

 結果的にはこので西家に振り込み南家のトップに終わりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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