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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第168回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第168回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節二回戦C卓

▼対局者
私:タケオしゃん
Bさん:就活生@川村軍団
Cさん:シンプルなワキガ
Dさん:コーラ下さい

牌譜はこちら

 168-1-min

 メンゼンで高打点が狙える手広い1シャンテンでしたが、リーチが入ったとなれば鳴いてテンパイに受けます。

168-2-min

 低打点でもリャンメンテンパイなら大体押してよいのですが、河からトイトイと思われる東家がリーチ一発目にを押していますし、へのくっつきで再度テンパイに取ることもできます。切る牌の危険度、リーチ者以外のテンパイ者の可能性、テンパイを崩して再テンパイできる可能性。このあたりを踏まえたうえでの押し引き判断の基準を作れればいいですね。

168-3-min

 結果的にはが北家の当たり牌。東家が高めをツモって6000オールと大きく引き離します。

168-4-min

 ほぼホンイツで進めるトイツ落とし。ホンイツで進めた時の受け入れではやや劣りますが、ソーズ引きでもツモならチートイツ1シャンテン、ダブトイトイ2シャンテンに受けられる方がよいとみてここでは打としそうです。

168-5-min

 実はダマで出アガリ11600のテンパイ(天鳳では連風牌のトイツは4符)。

168-6-min

 つまりダブをポンすると待ちはと広くなりますが打点は変わらず。もちろんポンで問題無いと思いますが、この河でダブポン打となれば、のまたぎで振ってダブホンイツの満貫はこのメンツなら十分警戒してくるところ。一方をスルーした場合は手変わり次第で跳満、倍満になるケースもあるので実はスルーも有力ではと思いました。

168-7-min

 南家もこの仕掛けに対応して一旦を止めて回りましたが、が通ったうえにテンパイとなれば流石に止まらないところ。トップを盤石にするアガリになりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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