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ネマタの戦術本レビュー第75回「超精緻麻雀 著:ASAPIN その2」

ネマタの戦術本レビュー第75回「超精緻麻雀 著:ASAPIN その2」

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序章

7 「手が悪いときは安牌を抱える」とよく言われますが、メンゼンまでのアガリが遠い手の場合は、役牌重なり、ホンイツ、チャンタ、国士無双といった、アガリを目指すうえで字牌を有効に活用できる手役を狙いやすい場合が多いもの。
 トイツ手、三色、一通といった特別字牌を必要としない手役の場合も、必要な牌が限定されるので字牌を安牌として抱えやすくなります。
 字牌がトイツ以上になればそれ以上安牌を抱える必要性が低くなるので、アガリが遠い手であっても目一杯に構えやすくなるので、むしろアガリを目指すうえでも有力になると言えるかもしれません。
 単に手が悪いから安牌を抱えると考えるより、安牌もアガリを目指すうえで利用するという攻防一体の手組を目指すことをお勧めします。

8 手組について書かれている戦術書の多くが、まず序盤の浮き牌の切り順について取り上げますが、現麻本ではテンパイしている場合にどうするかを先に取り上げ、序盤の浮き牌の切り順については後回しにしています。何度も申し上げていることですが理由は以下の通りです。

・ 序盤の不要牌の切り出し順は戦績に与える影響が小さいので多少ミスしても問題ないため
・ 手役絡みの牌をどの程度残すか、面子候補が既に足りている場合の浮き牌の残し方といった、実戦で頻繁に出てくるケースを説明するのが難しくなるため

 役牌をどの程度残すかについて、「重なった場合に嬉しいかどうかで判断する」と言われますが、これだと、手が進むツモが多い数牌と、数牌へのくっつきよりは嬉しい役牌の重なりのどちらを優先すべきかで結局判断に迷うことになります。
 そのため私は、「どちらを切っても手が進む牌を引いた時、役牌が残っていた方がよい場合は役牌残し、結局役牌が押し出されるようなら役牌切り。」というのを一つの基準としています。
 言葉にするとややこしいですが、この考え方を用いることで従来の「言葉だけは分かりやすいセオリー」では説明がつかなかった手牌についても何を切るべきかについても具体的な基準を設けることができるようになります。

9 目的に沿った手組と言われると難しく聞こえますが、僅差で順位争いをしているようなアガリの価値が特に高い場合は、「低打点」の手も「高打点」。自分がダントツ、あるいはダントツが出来てトップを目指すのが難しい場合は、「高打点」の手でも「低打点」とみなすと目的に沿った判断をしやすくなるのではないでしょうか。
 繊細な判断ができる打ち手の方が、何も考えてない打ち手よりは実力者であるというのは事実ですが、そのような実力者のほとんどが、「科学する麻雀」が浸透するまでは、「悪形でも先制なら原則即リーチでよい」ことに気付いていなかったというのもまた事実です。ですから、「先制悪形リーチドラ1」程度なら、そこまで繊細に判断せずに即リーチで問題ないと私は考えています。「何でもリーチしておけばいい」と考える打ち手、本書で言うところの、「量産型デジタル」は、単にリーチ判断以外の技術で劣っているために結果を残せていないというだけではないでしょうか。

10 牌図1について。何巡目なら何切りという一定の基準を設けることはできますが、はっきり優劣がつく問題ではないので単純な巡目にこだわり過ぎないことをお勧めします。私なら、ツモでカン即リーチを打つよりはテンパイ外しの方が有力そうなら打。カンリーチの方が有力そうなら打、形テンにとれる牌が出た時にテンパイに取る方がよさそうであれば打というところでしょうか。

何切る1 打 リーチに押している上家はダマでもほぼテンパイと読みますが、それでもノーチャンスのが当たり牌で、なおかつ高打点というのは考えにくい(低打点ならノーテン罰符と大差無い)。形テンに取れる牌は全て鳴くところなので、最もテンパイしやすいように打とします。

 

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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