技術4
役牌と端牌の比較については、どちらかと言えば役牌を優先することが多く、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第77回に基準を掲載いたしましたが、若干ややこしいので慣れないうちは手牌に筋がある場合の端牌以外は、はっきり染め手が見える場合を除き役牌から切るくらいのつもりで打っても構いません。まずは4面子1雀頭をどこで作るかを意識できるようになりましょう。浮き牌の切り順が変わる例外についても、「もっと勝つための現代麻雀技術論」の当該項目を参照していただければ幸いです。
技術5
本書の打牌基準については特に申し上げることはありませんが、牌姿Aはチートイツ2シャンテン、面子手3シャンテンで、白をポンした時に若干受け入れで劣るとはいえアガリ率がそれほど落ちるわけではないので、シャンテン数は維持する打とします。
牌姿Bについても、いずれかのリャンメン落とし(優劣を決めきれない場合も、利き手に近い方だからという程度の理由でもいいので、同程度の価値と思われるリャンメンから1つ選んで切る)を推奨します。
今回は場況を考慮しないのであればが待ちとして最も弱く、を引いた場合は打としてタンヤオがつく方がよいので打でしょうか。
打がそれほど劣るわけではないですが、タンヤオへの変化や安牌が抱えやすいというのも残しのメリットです。
この辺りは「もっと勝つための現代麻雀技術論」第51〜55回も御参照下さい。
技術6
一般的にターツと言った場合、リャンメンターツ、カンチャンターツ、ペンチャンターツの3種のみを指します。
そのため本書ではカンチャントイツのような形は、ターツにフォロー牌がついているものと見なしています。
『現麻本』ではトイツもフォロー牌がついているターツも一括して「面子候補」と呼びました。
また、本書で言うとところの、「余剰牌」「浮牌」「安全牌」は全て「浮き牌」で統一しました。
フォロー牌という表現は比較的よく使われますが、からを切ってを引いても面子ができる「フォロー」があるという場合にもフォローという言葉を使うので別の表現を用いました。
また、簡単な牌姿を説明する分には、本書のように「ブロック」という概念で表現する方が分かりやすいと思いますが、牌姿F、Gのような牌姿はほとんどの人が自然と正着が打てるようになる一方、練習問題6のような牌姿は意識してないとどうしてもミスをしがちになるので、「雀頭候補」と「面子候補」を明確に区別したいという理由から用いませんでした。
本記事に関するご紹介
ネット上にあふれる情報をただ「得る」だけではなく、それを「使いこなす」ことが重要だと平澤プロはいいます。そして本書で情報の整理ができるようになれば、今後手に入れるすべての情報を生かして「強くなり続ける」ことができるはずです。
常に立ち返ることのできる「麻雀の勝ち方」を示した一冊、ぜひ手に取って読んでみてください。