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ネマタの戦術本レビュー第147回「天才雀士3人に麻雀のことを聞いたらバカ勝ちできた。 著:ASAPIN その7」

ネマタの戦術本レビュー第147回「天才雀士3人に麻雀のことを聞いたらバカ勝ちできた。 著:ASAPIN その7」

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テーマ7「完全イーシャンテンどのくらい取るか」

 形式テンパイについては、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第176回でも取り上げさせていただきました。ケイテンを取るための技術や、ケイテンを取るべきかどうかの判断自体は、単独ではそこまで重要というわけではありませんが、ケイテンを取る感覚がないと、手作りや押し引きの基準自体もずれてしまいがちなので、その意味では現代の麻雀で勝ち抜くうえで必須の技術であるとも言えます。戦術書で扱われるまでは、ケイテンを狙うという発想自体が無かったという方も多いのではないでしょうか。

 ケイテンの重要性を認識した上で注意しておきたいのは、やはり最終盤における切る牌の放銃率。単純な局収支であれば、通れば形テン確定であれば放銃率20%程度の牌でも勝負に値しますが、実戦ではかなり待ちが絞れていてそれ以上の危険度になることも少なからずあります。本書のようにリーチの悪形テンパイ率や、悪形の残っている数を把握することは実戦ではなかなか難しいですが、平均的なリーチであれば悪形(待ちが2種4枚以下のもの)率は1/3程度、序盤でほぼヒントの無いリーチであれば1/2程度になります。

 本書のテーマ5で取り上げられているようなリャンメンテンパイの可能性が高い河についてはほぼリャンメン待ちとして、後はテーマ2で取り上げられている18分の1理論と併用すれば、切る牌の大まかな放銃率を計算することができます。私自身はそこまで細かく判断しているわけではありませんが、微妙な押し引き判断では活用できるかもしれません。

 もう一つの注意点は、ケイテンを取るにしても、危険牌を押さずに、その牌へのくっつきを狙う選択肢もあるということ。ケイテンの散り方については、前著「新次元麻雀」で詳しくとりあげられているのでそちらも御参照下さい。
 
 チップ1枚5000点相当の場合、素点としては1枚あたり1500点を上乗せするとされていますが、東1原点からみた場合、東風戦ではチップ1枚の価値が約1300点、東南戦では約1600点であることは現麻本でも取り上げさせていただきました。「ぐっさんの麻雀研究日誌」および、「現代麻雀理論(み〜にん氏)」の研究が元になっています。

 5000点相当なのに1500点と言われるとかなり価値が低く感じますが、どちらかと言えば1500点とはいえ重要で打牌判断にも結構影響を与えると考えた方がいいと思います。ただ、本当に5000点相当で計算すると手作りや押し引きの基準が大きくずれてしまうことになりますし、祝儀無しでも元々赤ドラやリーチの価値は高いので、言われるほどルールによって判断が変わるわけではないということは押さえておく必要がありそうです。

 ルールによって打牌選択をコロコロ変えていると、むしろどんなルールでも正着からずれてしまい成績を落としてしまうことになりかねません。基準を踏まえたうえで、ルールによってどのように判断が変わるかを調整していくことが重要であることは、これまで何度も取り上げられて来た通りです。

 ルールによってケイテン取りの判断がどう変わるかについては本書で示されている通りですが、今回もリーチ判断や鳴き判断同様、ルールや他家の打ち筋が違うことで局面が変わり、その局面に応じて打ち方が変わるという要素の方が強く、ルールそのものよりはそちらに着目すべきです。繰り返しになりますが、「ルールによって特定局面の生じやすさが変わり、局面によって打ち方が変わる。局面は同じだがルールそのもので打牌選択が変わるというケースは多くない。」ということです。

 

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この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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