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ネマタの戦術本レビュー第341回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その14」

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 Q118~120

 Q118は単独トイツが無いので手広いのは雀頭固定。悪形残りなので、リャンメン固定の打としてくっつきの良形変化を狙う手もありそうですが、トイツをメンツ候補として使うことが出来なくなるので、ツモの変化(打として高め456三色)を失います。特にトイツが2組の場合に、リャンメンを固定して変化を残す選択が最善になりにくいのは、もう一方のトイツがメンツ候補になる変化を失うことが多いためでもあります。

 Q119はタンヤオもドラも1翻なので仕掛けがきくタンヤオ優先。タンヤオ優先でもドラを使い切る変化は残るのでなおさらです。Q120のソーズも実はウイング8枚形の一種。ツモだけでなくツモでもテンパイすることに気付けたでしょうか。

 昨今の麻雀戦術書で学ばれた方の中には、「何故オカルトを信じるのか」が分からないという人も少なくないかもしれませんが、何らかのオカルト的誤りを無意識のうちにしてしまいがちなのが人間の性質であることは意識しておくべきです。オカルトを頭ごなしに否定しているにもかかわらず、本人はまた別のオカルトを信仰しているという例も残念ながら見受けられます。

 Q121〜123

 浮き牌の無い2メンツ形で悪形残り。単独トイツが無くても悪形残りの場合は、雀頭固定だけでなく良形変化をみてメンツ候補を良形に固定する選択も候補に挙がります。

 ただし、良形×2の1シャンテンより、悪形でもテンパイの方がよいので、変化の質、量がかなり優秀でなければ案外リャンメン固定が有利にならないものです。
 Q121、122はマンズを良形固定すると大幅に受け入れが減ることもあり受け入れ最大の雀頭固定にとる一手です。良形固定が有利になる典型例がQ123。一方をリャンメン固定することで、もう一方のリャンメントイツが浮き牌+雀頭の形になりますが、ソーズが雀頭を作りやすいメンツ候補になるので良形変化が豊富なうえに678三色まで残ります。4連形や中ぶくれ形のような強い浮き牌があることが手変わりを優先する一つの目安ですが、今回のような雀頭を作りやすいメンツ候補がある場合のリャンメントイツ形の浮き牌についても、4連形や中ぶくれ形と同等の価値があるとみます。

 麻雀のルールが他の対戦ゲームに比べてそれほど難解だとは思いません。難解というよりは、煩雑なうえに、何故そのようなルールが存在するのかを合理的に説明しづらいものが多いことに問題点があるとみます。

 Q124〜126

 Q124は目先の受け入れ枚数より、高打点の受け入れを優先すべき典型例。Q125は受けこそありますが、1枚しかない赤よりは良形変化の多さを優先します。Q126は打ならツモでタンヤオがつく変化もありますが、悪形残りタンヤオよりは、良形×2の平和1シャンテンの方がよりよい手です。

 単にプレイ人口というだけなら、麻雀は統一ルールが存在する将棋や碁より多いのですから、集団の数だけルールがあるほどの多様性があったからこそこれだけ愛好家がいると個人的には思っております。
 しかし、麻雀が世間的に競技として認められるためには、統一ルールの確立が必須事項であることは言うまでもありません。そしてそれが進まないのは、皮肉にも麻雀の多様性に原因があります。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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