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ネマタの戦術本レビュー第352回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その25」

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 Q217~219

 待ち選択問題。Q218、219の形は既に覚えてしまいましたが、逆にQ217は問題の意図気付くのに時間がかかってしまいました。何にせよ実戦では4枚目が見えているかどうか確認するようにしましょう。

 Q219は待ち選択問題の最難関。テンパイ時の待ちでリャンメンとカンチャンが複合するのはこの形だけなのもあり非常に気付きにくいです。初見で解けた人は自慢していいと思います。

 むしろなっただけで生活できるだけの収入が確保されるプロの方が圧倒的に少数派なので、将棋棋士と比べられる麻雀プロは正直気の毒だと思っています。

 Q220〜222

 4連形や中張牌ドラは悪形メンツ候補に勝るというのはテンパイ以前の話。テンパイすれば押してくる他家からは出アガリがきき、他家が降りるようならその分失点の可能性が減るので悪形でもテンパイ優先。強い浮き牌2組のくっつきになればテンパイを外すことが多いです。

 Q222は例外的に、テンパイを外してヘッドレス1シャンテンに受けるケース。アガリ率だけなら単騎ダマの方が上ですが、1シャンテンにしても7種以上良形テンパイになる手変わりがあるならそれほど差がつかないので、アガった時に高打点になりやすい方がよいということです。今回は一通よりタンピンを優先しましたが、マンズがなら、今度はツモでフリテンが残った場合も高め一通3メンチャンになる方がよいので打7mとします。

 趣味欄:麻雀はともかく、職業欄:麻雀プロは流石に何だかなと思わされます。他に書くなら自由業ということになりますが、その場合は具体的に聞かれることになるので、やっぱり結果は変わらなかったかもしれませんね(笑)

 Q223〜225

 即リーチを打つ場合も基本は「カンチャンよりシャボ」ですが、Q224のようにカンチャン側が無スジ28、シャボ側がどちらも無スジ3〜7ならカンチャンに受けます。

 江戸時代から職業プロが存在する職能集団としては将棋、囲碁、相撲が挙げられますが、江戸幕府の崩壊後、囲碁に比べると政治家や文化人よりも庶民層に広がっていた将棋はスポンサー獲得に苦労し、生活の為に賭け将棋をせざるを得なかった時期もあったそうです。そのため、将棋指し=ばくち打ち=ゴロツキという偏見を持つ人も、昭和中期あたりまでは珍しくなかったようです。

 そんなに遠い昔の話ではないはずですが、今となってはちょっと信じられませんね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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