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ネマタの戦術本レビュー第517回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その39」

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第5章 ベタオリ時の工夫

 このあたりの「応用編」は実戦で用いる頻度も、結果に与える影響も大きいので、ベタオリシステムの内容が実践できるようになればすぐにでも活用されることをお勧めします。どんなテンパイもアガらなければ加点できませんが、形式テンパイは流局さえすれば加点できるので、形式テンパイの価値は思った以上に大きいものなのです。

回し打ちはすべきか

 本書で取り上げられているような「回し打ち」であれば、確かに有効とは言えませんが、このような選択を「回し打ち」というのは違和感があります。少なくとも最近の麻雀戦術において、「回し打ち」と言えば、ベタオリ時の工夫にある「形式テンパイ狙い」のような選択も含むのが一般的ではないでしょうか。

「形式テンパイ狙い」とありますが、手牌によっては同様の選択でアガリが狙える場合もあります。安全牌と言える牌を切りながら進めるのであれば、可能な範囲で「回し打ち」も考慮すべきです。

「リーチ宣言牌のソバは危険」のウソ

 「ソバではない無スジ全体」と「ソバ全体」との比較であれば、特別危険になるとは言えませんが、特定のケースを比較した場合はその限りではありません(第6章にも記載があります。)。

 例えば、「リーチ宣言牌のスジ」も、から打リーチのようにがターツのフォロー牌であるという点では、「宣言牌のソバ」とも言えますが、こちらは「宣言牌以外のスジ」と比較すれば明確に危険と言えます。

 「ソバは危険」であると一般的に言えないのは、宣言牌がフォロー牌である可能性が特別高いとは言えず、フォロー牌でない場合は待ち牌にならないためです。逆に言えば、フォロー牌である可能性が高いと読める場合は「ソバ」が危険になると言えるでしょう。詳しくは『デジタルに読む麻雀』を御参照下さい。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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