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ネマタの戦術本レビュー第553回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その33」

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Q58

 打

 リャンメンリーチのみより、カンチャンリーチ三色の方が局収支で勝るのでは残します。ドラをツモっても三色がつかなくなるので、それよりはカンテンパイになった時にアガリやすくなるために打とします。雀頭のを崩しても打点面で有利とは言えず、雀頭ができやすくない形なのでアガリ率が結構落ちます。手変わりをみるにしても、雀頭よりはまずターツを外すのが基本です。

Q59

 打

 「4連形」「ノベタン」どちらも同じものですが、ターツを作る形としては「4連形」、雀頭を作る形としては「ノベタン」と呼び名が変わります。一人の女性を親から見れば「娘」、子から見れば「母」、夫から見れば「妻」と呼ぶのと同じことですが、「女性」に相当するような客観的な呼び方があった方が望ましいと考えているのは私だけでしょうか。

 それはさておき、浮き牌の価値としては確かに、A級4連>中ぶくれ形>B級4連>ただのノベタンなのですが、ただのノベタンはともかく、他は理論上優劣があるというだけで実際はほとんど差がないといってもよいです。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「くっつき一向聴の比較・4連形と中ぶくれ形」

 それならば他の手役、ドラによる打点差、それもあまり変わらなければ場況で判断するのが実戦的です。ピンズ残しはタンヤオこそ崩れやすいですが、ドラと456三色がある以上、平均打点ではピンズ残しにはっきり分があります。打なら裏目のでも手変わりにはなりますが、手変わりしたうえでアガれる確率はアガリ全体からみればかなり低いので、裏目よりもまず「裏目でない受け入れの質」を優先して考えるのが原則です。

 よってピンズは残すとして打か打の選択になるのですが、打ならツモでも3メンチャン、ツモなら5メンチャンになります。でタンヤオが崩れるデメリットはありますが、上記のリンクでもタンヤオがつく形でA級4連と中ぶくれ形がほぼ等価値。今回はA級4連に更におまけがついているようなものですから、打に分があると判断しました。

Q60

 打リーチ

 ドラである以上、上家のホンイツは満貫以上になっている可能性が高いのですが、マンズが溢れていないならテンパイしていない可能性も高いです。リーチは確実にテンパイしているうえに、一発でなくても振り込めば子でも5300点程度にはなるのですから、テンパイしていれば8000点としても高々半分程度しかテンパイしていない相手に危険牌を切ったとしても、子のリーチに危険牌を勝負するよりはむしろリスクの低い選択です。平和テンパイ程度でもリーチ相手に十分勝負になるのはQ34でも示した通り。仕掛けの現物待ちになっているのでダマも有り得ますが、基本的に良形かつダマ30符3翻以下の手なら、リーチによる加点メリットが大きいのでリーチを推奨します。もちろんトップ目かつ残り局数が少ないといった場合はダマも有り得ます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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