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ネマタの戦術本レビュー第580回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その20」

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Q42

 打なら、ツモで残り5枚以上のテンパイ。感覚的にはリーチのみかリーチ平和の完全1シャンテンに近いです。これなら放銃率3%程度の牌ならベタオリよりは押した方がよさそうです。良形テンパイになる受けが少ないうえにテンパイしてものみ手になる1シャンテンなら降りた方がよいでしょう。

 ただし、現物を切った時の和了率が0%とありますが、を切ってもツモなら打リーチ、ツモで打4枚見えでノーチャンス)、ツモで平和高め一通テンパイと押し返すケースも一応残ります。完全に降りることを想定しても順位差が0.01しかないこと、アガってもトップが遠く放銃でラス落ちしやすい3着目であることを考慮すると、天鳳の段位ptベースであれば打に分がありそうです。

Q43

 「高い手が見えるから」という理由で必要以上に危険牌を押してしまうのは、多かれ少なかれ多くの打ち手がやりがちなミスです。危険牌を通したうえで、アガって初めて加点できるのですから、終盤で1シャンテンとなると、アガった時に高打点確定でも無スジを押せることはほとんどありません。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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