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ネマタの戦術本レビュー第634回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー  その7」

ネマタの戦術本レビュー第634回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー その7」

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講義7

 今回紹介されているような「良形テンパイ狙い」「役寄せ」についても、リードしている時に限らず平場から意識することを推奨します。アガりやすい手牌になれば自然と失点も減りますし、打点が必要ならなおのこと手役の価値が上がるためです。


 例えば50ページのように1メンツもなく、ペンチャンが埋まってものみ手悪形になりやすい手については、平場であってもタンヤオと役牌重なりをみてペンチャンから払った方がアガリやすいとみます。51ページはタンヤオがつくマンズ4連形を2ブロックと見込めば実質6ブロックになるので、先にがアンコにならない限りはトイツを落としていくことになります。それなら先に役牌が残っていた方がアガリやすく守備力が残ると考えられます。


 52ページの手牌についても、ソーズ4連形があるのでを外してをツモっても、カンテンパイを逃す代わりに良形テンパイしやすいくっつき1シャンテン。カンでリーチしても比較的アガリにくいとみるなら平場でもを外していくところです。


 もしソーズがなら、リードしているのでカンでリーチしたくないとしても、ツモでのくっつき1シャンテンでは手変わりを待った方がアガリやすいとは言い難いです。親に満貫ツモでも追いつかれるとなると、放銃だけ避けていればよい点数状況というわけでもありません。役無しカンでリーチを打つかどうかは局面に応じて判断するとして、結局を切ることになりそうです。


 こうしてみると、オーラスやラス前といった目的がはっきりしている局面でないなら、メンゼンの手組の段階では切る牌は案外変える必要がないということが分かります。負けている時に打点を作るのが苦手と感じている人も、勝っている時にリードを守り切ることが苦手と感じている人も、局面に応じた打ち方に切り替えようとするより前に、東1局の段階から、手牌の価値を高めるように打つことを意識されてはいかがでしょうか。

実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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