講義6
麻雀は満貫手の効率がよく狙いやすい(リーチツモドラ裏でも満貫に届く)ため、今回紹介されているような高打点狙いの手組は、点棒が少ない局面に限らず平場の段階で意識することを推奨します。逆に言えば、メンゼンで平場以上に高打点狙いの手組をすることはそれほど多くなく、跳満以上の手は狙っても簡単にはできないので重要度はあまり高くありません。昨今は打点よりスピードを意識する風潮がありますが、むしろ平場は打点意識。余裕のあるトップ目や残り局数が少ない段階で順位争いになるにしたがってスピード意識に切り替え。ただし負けていても極端に打点を意識しない(順位を1つ上げるならそれほど高打点を必要としないことが多い)というスタイルが勝ちやすいと思います。
1枚切ればテンパイということは浮き牌が1枚だけということなので、手変わりを待つことは多くありません。本書で紹介されているような、手変わりすれば大幅に手牌の価値が上がるようなケースだけは見落とさないようにするとして、基本的にはアガリまで手数があって浮き牌が多い段階で手変わりを狙うようにします。
テンパイ以前は受け入れ(シャンテンが進む)枚数そのものより、より優秀な受け入れを優先して打つのが高打点狙いのコツです。シャンテンが進まない場合でも、くっつきで打点が上がるドラや手役絡みの牌については、手役に絡まないブロックよりも優先して残すようにします。(本書ではペンチャンと書かれてあるが、手役狙いでペンチャンは落とすがカンチャンなら残すというケースは多くない)
難しいのは遠くに一色手が見える場合。どの程度一色手を狙うかは意見が分かれやすいところですが、個人的には『天鳳攻略完全読本』で申しましたように、「一色手の牌をもう1枚引いた時に、その色や字牌の孤立牌を残すか」で判断します。何を引いても残すようなら1手前の段階で孤立牌を残して他色の中で最も不要な牌を切りますし、一色手にしなくても十分な受け入れがあるようなら最もメンツになりにくい孤立牌を切って一色手に決め打たずに進めます。
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