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ネマタの戦術本レビュー第664回「オリ本 著:しゅかつ  その15」

ネマタの戦術本レビュー第664回「オリ本 著:しゅかつ その15」

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システム27

 この手牌ならホンイツ役牌赤の満貫もみて前巡は打としそうです。が残っていればをポンして落としという手もあります。高打点が狙えるなら他家とのめくり合いになっても損になりにくく、字牌を2つポンしてリャンメン落としとなれば他家もこちらの仕掛けに真っ直ぐ手を進めにくいという利点もあります。
 ホンイツをみないならはスルー、システム25(3)の手牌同様、ポン以外でメンツができればよりよい1シャンテンになるうえにへのくっつきもあります。
 昨今は最速のアガリを目指せという傾向が強いというのは確かですが、そちらをメインにした戦術論で取り上げられている牌姿というのはそもそも鳴き有利な手牌を中心に取り上げられていることが多いものです。鳴くと手が進みスルーしても打点が上がりにくい場合、基本は鳴くことになりますが、スルー寄りになる条件というのも実戦では色々あるものです。

システム28

 宣言牌のスジのようにスジ待ちが残っていることが想定しやすい場合はスジでも安全とは言えないということは認識されている方も多いと思いますが、そうでないスジであってもたまたま残ったペンチャンやシャンポンに振り込む場合があるので過信は禁物です。
 (1)はドラなのもありよりはの方が通りやすいでしょう。打ならチートイツ1シャンテンに取れるとはいえ、すぐテンパイしたとしても押せるかどうか微妙で、更に危険牌を引くようなら結局を切ることになるので、通れば次巡もしのげるようにトイツ落としに分がありそうです。
 (2)はたまたまシャンポンが残っていた場合はが当たりになることもありますが、北から切っても安牌が増えなければ結局を切る手牌。降りきれるだけの共通安牌がないうちは、現状はほぼ通るが将来別の他家の当たり牌になる可能性がある牌から先に切って共通安牌を残すように打ちます。

オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~

オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~本書は第9代天鳳位であるしゅかつ氏が「オリ」について語った一冊です。とはいえ「相手から攻め込まれた瞬間」にどうやってオリるかを解説したものではありません。その前の段階や後の段階の技術(=大局観)を総合的に説明することで、押し引きを点ではなく線で捉えられるようになっています。それと同時に、「こんなケースでは思考停止でベタオリで良い」といった考えなくて良いケース、というのも説明しています(=システム化)。これらの大局観とシステム化の両輪によって本書はより汎用的なオリの技法を説いたものとなり、これまでの麻雀の守備戦術本とは一線を画す、ハイレベルな内容になっています。本書で現代麻雀の最高レベルの「可能な限り失点を防ぐ技術」を体得してください。

 
しゅかつ
単行本:1,663円
Kindle:1,497円
 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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