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ネマタの戦術本レビュー第666回「オリ本 著:しゅかつ  その17」

ネマタの戦術本レビュー第666回「オリ本 著:しゅかつ その17」

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システム31

 勝負手と言える手であっても、基本はやはり不要な危険牌よりは共通安牌を先に切ります。危険牌がターツやトイツになって放銃を回避しつつアガリに結びつく可能性も一応ありますし、そもそもノーテンから何が何でも押すといえる手は多くありません。一昔前の戦術書でそのようなことが言われていたのは、「放銃した時に後悔するかどうか」という感情論を無意識のうちに評価に入れてしまったことに原因があると思われます。
 ただし、「現状はどんな無スジを引いても押し」「浮き牌が無スジの中では比較的通りやすい」となると、次巡以降「その浮き牌より通りやすい不要牌」を引かない限りは、共通安牌を先に切っても浮き牌が出ていくことになります。その浮き牌が当たり牌なら、安牌から切っても結局放銃する可能性が高く、浮き牌が通るなら共通安牌を残せた分有利になるので、これなら先に危険牌を切ることもありそうです。

システム32

 現状無スジ勝負が見合わない1シャンテンならもちろん安牌を切って1シャンテンを維持することになりますが、問題は降りるくらいなら押した方がよい1シャンテン。これについては、安牌を切るとテンパイしても押せるツモが少ない手になる場合はまっすぐ押す、安牌を切ってもそれなりに押しやすいのであれば安牌切りというのが一つの目安になるかと思います。今回はを残してドラツモもあるので、安牌を切っても手牌の価値がそれほど落ちず、の危険度が比較的高いということもあって打とします。
 今回はくっつき1シャンテンだったので、ソーズにくっつけば結局を勝負することになりますが、2メンツ形1シャンテンやヘッドレス1シャンテンであれば、「どちらも通っているターツを落とすことで、手牌の価値をそれほど落とすことないうえに、すぐ手が進めば安全牌を切ってテンパイにとれる」ケースもあるので、なおのこと「そこそこの1シャンテン」に分があるケースが増えます。麻雀はどこまでいっても打牌比較の連続。押す手であれば降りる手であれ、必ず他の打牌と比較してよりよい打牌がないかを確認することを怠らないようにしましょう。

オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~

オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~本書は第9代天鳳位であるしゅかつ氏が「オリ」について語った一冊です。とはいえ「相手から攻め込まれた瞬間」にどうやってオリるかを解説したものではありません。その前の段階や後の段階の技術(=大局観)を総合的に説明することで、押し引きを点ではなく線で捉えられるようになっています。それと同時に、「こんなケースでは思考停止でベタオリで良い」といった考えなくて良いケース、というのも説明しています(=システム化)。これらの大局観とシステム化の両輪によって本書はより汎用的なオリの技法を説いたものとなり、これまでの麻雀の守備戦術本とは一線を画す、ハイレベルな内容になっています。本書で現代麻雀の最高レベルの「可能な限り失点を防ぐ技術」を体得してください。

 
しゅかつ
単行本:1,663円
Kindle:1,497円
 
 

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この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。1984年佐賀県生まれ。東京大学文学部中退。

サイト:現代麻雀技術論
著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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