- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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Logic4
ブロック数カウントについてはこちらでも取り上げました。アタマ候補を左、メンツ候補4つを右に書いて、アタマ(1つ目のトイツ)とメンツを「0」、ターツとトイツ(2つ目以降)、アタマが無い場合はアタマ候補の浮き牌1つを「1」、5ブロック足りていなければ足りていない数だけ浮き牌を「2」と書くと、(のように、アタマ候補の浮き牌も無い場合は左に「2」を加える) アガリまでの手数もカウントできます。牌姿B(1)が10112、B(2)が10111、B(3)が00111となります。牌姿Aのようなアガリ形が00000。アガリまでの手数はそれぞれ5、4、3。テンパイまでの手数、シャンテン数で言えば4、3、2となります。
昨今では以前より安牌候補を抱える打ち方が再評価される向きがありますが、安牌を抱えるかどうかを判断するのは、原則としてブロック数が足りている場合です。ブロック数に言及されずに、悪い手は安牌を抱えると書かれることが多かったためか、アガリ率を結構下げてしまう損な安牌残しをする打ち手も少なくありません。ブロック数が足りないとなると悪い手のように考えがちですが、アガリまでの手数が同じなら、アガリに近づく受けが多いブロック不足の方がよい手です。
ブロック数カウントができていれば、ブロック数が4以下であれば、メンツを作りやすい浮き牌を優先して残した方がよい。ブロック数が5なら、ターツを全てメンツにするために、弱いターツほどフォローを入れた方がよい。ブロック数が6以上なら、アガるまでに不要なブロックができるので、先に弱いターツを落とした方がよいと分かります。打牌比較をする際はターツや浮き牌の部分だけでなく、全体のブロック数も踏まえて判断すると、より精度の高い打牌比較ができるようになります。
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