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ネマタの戦術本レビュー第854回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その20」

ネマタの戦術本レビュー第854回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その20」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Logic20

 終局パターンの中で特に結果に影響を与えるのが、自家和了、他家和了(放銃)。第四章まではこれらと流局時の結果をよくすることを考えましたが、他家和了(ツモ、横移動)に関してもよりよい結果を目指すために必要になるのが、本章のゲームメイクテクニックです。

 そのような技術の中で特に結果に影響しやすいのが、他家の選択を能動的に変化させることができるアシスト、差し込みの技術です。自分でアガリにいくか、他家のアガリを阻止するか以外の発想が無いと選べない打牌でもあるので、自らアガリにいくメリットの大きいトップ重視の収支戦であっても意識しておくことをお勧めします。

 アシストする牌の選択基準は本書の通りですが、鳴かれなかったら次は別の鳴かれ得る牌を切っていけばよいので、高い精度でアシストできるに越したことはないですが、手順についてはそれほど気にしなくても構いません。重要なのは、「アシストした方が有利」という判断です。うまく出来る自信がないという理由でやりたがらない打ち手も少なからずいますが、誰しも完璧に出来るわけではありません。麻雀で必要な技術は全て基礎の延長線上にあり、上級者向けのテクニックというものがあるわけではありません。上手くなればそれだけ精度も上がるというだけです。

 差し込みも終局が放銃になるというだけで、選択としてアシストと同じです。着順が落ちないよう注意すべきというのは確かですが、着順が落ちる可能性があるとしても、差し込まなかった時よりは評価ptを守りやすいというのであればそうすべきです。

 もちろん、相手の手が何点程度かを意識できていないうちから、安易に差し込むことを考えると損しやすいというのは確かです。打点の推測については、Logic17の内容を御参照下さい。特に、仕掛けやリーチを打った他家が着順維持だけで十分なのか、それともどうしても着順を上げる必要があるのかについては意識しておくようにしましょう。

 

論理的思考で勝つ麻雀

「選択と抽選のゲーム」と言われる麻雀。
プレイヤーの実力が反映される「選択」の精度を高めることは何よりも大切です。
本書ではそのために必要な考え方、戦術を論理的に解説します。

著者は麻雀の思考の言語化の達人、中嶋隼也プロ。ロジカルで分かりやすい解説が遺憾なく発揮されています。

点数状況・巡目・他家の挙動など、状況が刻一刻と変わるゲームである麻雀において、得な選択肢を選び続けるための論理的思考力を本書で身に付けましょう!

著:中嶋隼也(@owadasenmu
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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