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ネマタの戦術本レビュー第991回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その12 著:お知らせ」

ネマタの戦術本レビュー第991回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その12 著:お知らせ」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

PART4 副露読み

5 役牌バックと

タンヤオが否定されている仕掛けに生牌の役牌を切るかどうか、役牌バックの仕掛けを厭わない相手と打つ時に何度となく悩まされる問題です。役牌バックと決めつけて数牌を切ったら役牌アンコの手に放銃してしまうというのもありがちです。

役牌バック濃厚か、それともアンコの可能性が高いかで切る牌の放銃率が大きく変動するので、実際の仕掛けが副露A、Bのどちらに近いかは特に意識するようにしておきたいところです。

が役になるルールで、役牌も役牌以外の役も否定されている仕掛けに対してはのマタギが危険になることは本書で示されている通りですが、仕掛けの後でが手出しで入った場合については実はマタギが通りやすくなります。のマタギが当たるとすれば、が無いにもかかわらず序盤から役牌を切り出したうえで役無しの仕掛けを入れたことになりこれは不自然。は雀頭で使っていて、手出しは空切り、もしくは ドラからツモで打のケース、待ちは他のところにあると読めます。

6 副露手役と役牌

ホンイツも出現頻度が高い手役。相手の手牌進行を止めるためにアガリに遠いところから仕掛けられることも多いので、ホンイツ濃厚な仕掛けに対して役牌をどの程度勝負してよいかも迷うところです。

一般的にはターツ落としが早い手牌ほどアガリが近く手材料も整っていてるものですが、ホンイツ狙いで他色ターツが落とされる場合は、字牌より先に落とされている時ほど役牌がトイツ以上である可能性が低いと言えます。他色ターツが早い段階で落とされているにもかかわらず字牌が切られていないのであれば、アガリに遠いところから強引に仕掛けた可能性がむしろ高いです。

ただし、遠い仕掛けと決めつけることはできません。副露Bは字牌トイツを持っている可能性が低く、なおかつよりはを残しているとなれば、タンヤオ手からチンイツ移行。更に字牌を手出しで切っているとなるとテンパイ率もそれなりに高く、打点を踏まえると副露Aより警戒を強めた方がよいでしょう。このあたりも牌の危険度を言葉だけでとらえると誤解しやすいので、手牌の復元作業を怠らないようにしたいものです。

トイトイ仕掛けも役牌をトイツ以上で持っている可能性が高いですが、役牌がトイツ以上ならトイツのフォロー牌が残されやすいことから持たれやすさを読むことができます。トイトイをつけないと安手の場合は、受け入れロスがそれほど損にならないため、待ちを絞らせにくくする、安牌を抱えるといった理由でフォロー牌を先切りしてシャンポン固定も有り得ますが、副露Cのようにドラポンであればその可能性も薄いと言えます。

鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム

「麻雀は考えるのが大事とよく言われます。では実戦でどうすればより良い思考ができるでしょうか。答えは単純で、『考えられた結果を手が勝手に出力する』ようにすること
です」(まえがきより)

麻雀とは人間の処理能力を超えた情報量を与えられ、限られた時間でそこから最適解に近いものをいかに導き出すか、というゲームであると言えます。
その際に役に立つのが「システム」です。状況をある程度パターン化し、抽象化することで個々の事象に対して、最善の選択をする可能性を上げることができます。

本書があなたに提供するのは最高レベルのシステムです。驚異的な打荘数で知られる「鬼打ち天鳳位」ことお知らせ氏が生み出し、磨き上げられた55のシステムとその詳細な解説が本書に書かれています。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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