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ネマタの戦術本レビュー第1021回「『麻雀勝ち確システム』編 その20 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1021回「『麻雀勝ち確システム』編 その20 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM70

裸単騎でもテンパイはテンパイ。単純に鳴くことで鳴く前より手牌の価値が高まると判断したら鳴きます。牌姿Aのようにノーテンからテンパイになるのであれば明確に鳴き有利です。

牌姿Bはテンパイ同士の比較ですが、良形30符1翻と悪形40符3翻の比較なので、よほどアガリ率重視の局面でなければ後者有利。鳴いた瞬間は最後の手出し牌の周辺単騎であると読まれやすいですが、次巡以降自分で切ってない何らかの牌と入れ替えるだけで待ちが分からなくなるので読まれやすいこともさほど気になりません。

SYSTEM71

もしここまで仕掛けているとすれば、を鳴いてテンパイに取ります。スルーしても守備力のノーテンよりはテンパイの方がマシだからです。

しかし、「1手進んだところで他家からリーチが入った場合に押すに見合わないのにもかかわらず安牌が無い」となると、それまでの仕掛けに問題があった可能性が高いと言えます。

今回はタンヤオ片アガリのが残っているので、メンゼンならリャンメン相当のターツが、鳴くことでペンチャン以下のターツになったことになります。それでは鳴くことで1メンツ完成したとしても、アガリやすさでは大差ありません。それならメンゼンで打点、守備力が残るように、1フーロ目からスルーした方がよさそうです。

SYSTEM72

チートイツ1シャンテンと、鳴いてトイトイ2シャンテン。アガリ率でみれば鳴きにくいトイツが残っているとしてもトイトイにやや分がある程度というところです。

しかし、その程度であれば、リーチ、ツモ、裏ドラで打点を上乗せできるうえに、他家に先制されても放銃率を抑えられるチートイツが基本有利といえます。

逆に言えばアンコが無くてもトイトイで仕掛けるとすれば、リャンメンに変化したら役牌のみテンパイに受ける程度に打点が不要な局面。既に仕掛けが入っていてチートイツでは先手を取るのが難しく、鳴くことで他家を降ろせることが期待できるラス目親番といった局面でしょうか。トイトイよりチートイツを優先する打ち手の方が強者である傾向があるのは事実ですが、この辺りはうまく使い分けられるようにしたいところです。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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