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ネマタの戦術本レビュー第1059回「『麻雀鳴きの教科書』編 その5 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1059回「『麻雀鳴きの教科書』編 その5 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 鳴きの基本編

9副露目 ヘッドレスの仕掛けに要注意

麻雀のアガリ形は1アタマ4メンツ、鳴くことでメンツ候補をメンツにすることができるのですから、1アタマ1メンツ3メンツ候補なら2副露でテンパイできます。これなら「アガリまで遠い」には該当せず安手でも鳴いて進めてよいと言えるでしょう。

これが1アタマ0メンツ3メンツ候補、0アタマ1メンツ3メンツ候補ならテンパイまで3副露必要になるのでアガリまで遠い牌姿。一方、メンゼンで進める場合はメンツよりアタマの方が出来やすいのですから、前者より後者の方がメンゼンでも手を進めやすいということになります。

よって、牌姿Cなら鳴いて手を進めそうですが、牌姿Aでスルーはもちろん、牌姿Cのの場合も、今度はスルーしても手が進みやすく、うまくメンゼンで手が進めば大物手が狙えるという理由からスルーしそうです。

もちろん、ヘッドレスからは仕掛けてもそれほどアガリやすくならないというだけで、役があるならヘッドが無くても仕掛けた方がアガリやすくはなります。牌姿Eのように鳴いて満貫ある手なら、アタマの有無にあまりこだわらず仕掛けて手を進めましょう。

10副露目 満貫見えれば全力疾走

牌姿Aからチーのような、「メンゼンからシャンテンの変わらない仕掛け」については、『麒麟児の鳴き』で多数紹介されています。遠い仕掛けを多用する打ち手が増えた理由の一つと考えられますが、その本で取り上げられている仕掛けを改めてみると、いずれも鳴くことで手役がつけやすくなるうえに、ドラが複数あって鳴いても打点が十分見込める形。テクニックをうろ覚えのまま実戦で試そうとして、牌姿Cのように鳴くと打点が大きく下がる手にも関わらず仕掛けを入れてしまった経験がある人も少なくないかもしれません。

本書でポイントとしてそのまま取り上げられているように、鳴くことで何点の手が見込めるかどうかに必ず着目するようにしましょう。鳴いても満貫あるなら、ほとんどの場合最もアガリやすい形になるように手を組むのが正着になります。

麻雀鳴きの教科書

アガリ回数を劇的に増やす!鳴きの技術

メンゼンで我慢するか、鳴くか。どの牌なら鳴くか、何巡目から鳴くか・・・。

副露はアガリ回数や得点に直結する分野でありながら、麻雀技術の中でも特に「上級者でも意見が分かれやすい」問題です。
例えば副露率40%を超える天鳳位は何人かいますが、同じフィールドで結果を出している副露率20%台のツワモノも存在します。

本書で鳴き判断の本質を学べば、悩ましい場面に直面したとき少なくともどういう道筋で考えていけばいいのかがわかるはずです。そして、そのように自分で理由をつけられるプレイをすることが麻雀では非常に重要なのです。

ぜひ本書で鳴きの極意を体得してください。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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