- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第1章 基本となる手組みの考え方
case7 どの複合形(4連形・中ぶくれ形)を残すか?
複合形には様々な形があります。麻雀の基本形を枚数で分類すると、「1枚(浮き牌)」「2枚(ターツ、トイツ)」「3枚(メンツ)」「2+1枚(ターツ+フォロー牌)」のいずれか。4連形、中ぶくれ形は「3+1枚」なのでメンツを除くと1枚。浮き牌の仲間になります。
、は4連形、中ぶくれ形というよりは、それぞれ浮き牌、におまけがついたもの程度と捉えるのがよいでしょう。他の4連形、中ぶくれ形と比べると明確に価値が下がります。
4連形、中ぶくれ形はリャンメンができる受けが4種もあります、3〜7浮き牌のリャンメン受けは2種なのでこれらより明確に価値が高い牌であることが分かります。
4連形、中ぶくれ間の順位は、高めイーペーコーよりは3メンチャン。3メンチャン1種よりは高めイーペーコー2種で>>というところ。ただし三者間の差は僅かなので、他に考慮する要素があるならそちらを優先した方がよいでしょう。三者を比較するということはかなり手広いくっつき1シャンテンの勝負手になっているということですから、上手くいくかどうかで結果に大きく影響します。少しでも有利な打牌を選択できるようにしたいですね。
麻雀技術の教科書
読めば勝率が上がる! すべての雀士必携! 新しい麻雀戦術書!
麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、
小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。
打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、
それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。
「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。