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ネマタの戦術本レビュー第1095回「『麻雀技術の教科書』編 その27 著:井出洋介・小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1095回「『麻雀技術の教科書』編 その27 著:井出洋介・小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第5章 リーチの判断

case51 メリットの大きい「リーチ効果」

5巡目のカンチャンリーチと、10巡目のリャンメンリーチのアガリ率が同じくらいになります。そのうえ、早い巡目でリーチした方が他家が降りることが増えるのですから、他家のアガリ率は5巡目カンチャンリーチの方が低い。よって5巡目のカンチャンリーチが有利という結論になります。

ダブルリーチのツモアガリ率は、東家か南家(ツモ番18回)他家3人が完全に降りてアガリも振り込みもしないという前提なら、カンチャン約47%、リャンメン約73%、3メンチャン約84%になります(ツモアガリ確率計算機調べ、小数点以下四捨五入)。本書は一の位を切り捨てているので、実際は他家が完全に降りたとしてももっとアガリやすいと言えます。早い段階でリーチを打つことの強さがよく分かりますね。

case52 役ありリーチの判断基準は?

ダマ8000(4翻)の点数増加率が約1.3とありますが、リーチせずにダマにすることによるアガリ率増加率は1.3よりは低いことが多いです。そのうえ、リーチすることで他家のアガリ率が下がるのだから、ダマ満貫でもリーチした方がよいとも考えられます。

しかし実際はほとんどリーチするというわけでもなく、局面次第で判断が変わりやすいのがダマ満貫のリーチ判断。巡目が早いとよりアガリやすい待ちやより高い手への手変わりが狙えることも多く、巡目が遅いとリーチすることで「当たり牌を引いた他家だけ降りて別の他家がアガってしまう」ことも多くなります。

もう1つは点数状況の問題。トップ目ならダマ寄りになるのはもちろん、ラス目であっても、「どこから満貫出アガリしても着順が上がるが、跳満をツモってもトップに届かない」ということはよくあります。こちらがラス目の時ほど他家に降りられやすいことも踏まえると、ラス目だからといってフラットな局面よりそこまでリーチ寄りにはならないものです。

本書では「数字以上にリーチは有効」とありますが、裏ドラ込みの点数増加率、ダマテン時のアガリ率増加率、リーチ時の他家アガリ率減少率まで数値化すると、むしろ「体感以上にリーチは有効」。しかし実戦では「数字よりリーチ有効」の局面はどちらにせよリーチするのですから、体感以上にリーチ有利であることを踏まえたうえで、「数字よりダマ有効」の局面に着目した方が勝ちやすいと思います。

case53  役なしリーチの判断基準は?

5巡目のカンチャンリーチと10巡目のリャンメンリーチのアガリ率が同程度になりますが、5巡目でリャンメンテンパイになる牌が5種あるとしても、10巡目までにリャンメンでテンパイする確率は約45%、7種あってようやく約62%となります。

それならよっぽど手変わりがなければ即リーチがよいのかとなりますが、良形への変化しかない手牌はむしろ稀で、実際は平和、タンヤオ、ドラといった打点が高くなる手変わりも内包していることがほとんどです。打点も待ちも良くなる手変わりが豊富な牌姿2は、むしろ即リーチはかなり損といってもよいでしょう。

ただし牌姿2についてはダマテンに受けるより打のテンパイ外しが有利とみます。ソーズの手変わりがなくなる代わりにピンズの手変わりが増え、ピンズにくっついた場合は平和だけでなくタンヤオがつきます。ダマでツモのみのアガリよりは、メンタンピンのテンパイが勝ります。

case54 供託リーチ棒がある時のリーチ判断は?

供託リーチ棒が2本あっても、先制平和テンパイはリーチが局収支上有利になるようです。

しかし、実戦では打点よりアガリ率を優先すべきことは多いもの。例えば「先制リーチの現物待ち」という条件をつければ、供託リーチ棒が2本あれば平和のみのテンパイは概ねダマが有力になります。基本はリーチだからこそ、実戦では例外的にリーチしない方がよいケースに着目できるようになりたいですね。

麻雀技術の教科書

読めば勝率が上がる! すべての雀士必携! 新しい麻雀戦術書!

麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、
小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。

打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、
それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。

「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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