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ネマタの戦術本レビュー第1084回「『麻雀技術の教科書』編 その16 著:井出洋介・小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1084回「『麻雀技術の教科書』編 その16 著:井出洋介・小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 1シャンテンに向かう考え方

case23 孤立したドラの切り時は?

牌姿1は2シャンテンですが、ドラ以外の浮き牌はいずれもターツが作りやすいうえに、ドラとは複合しないタンヤオ、ピンフが狙える手。明らかにドラが最も不要です。

「ドラを鳴かれると戦えない手」というのは、およそ自分の手牌都合でもドラを重ねたい手ですから、個人的にはドラ切りが見合うかどうかというより、手牌の中で最も不要ならドラでも切るのが前提、ただし他家に使われるリスクもあるので、そこは局面やルールに応じて調整する方針で進めるようにしています。

手牌だけならドラを切るかどうか微妙なのは牌姿2のようなケース。本書ではドラを切らないことを推奨していますが、著者の所属団体「麻将連合」では一発裏ドラ無し。表ドラの価値が高いので、切って鳴かれるリスクも、残して自分で重ねるメリットも大きいのでこの程度の手牌なら残した方がよさそうです。一方、一発裏アリ、更には赤ドラ有り、赤ドラや裏ドラに祝儀がつくといった、いわゆる「インフレルール」ではドラを切ることが多そうです。ドラを鳴いた人が必ずテンパイしているとは限らないので、役無しのみ手でもリャンメンテンパイならリーチでよいでしょう。役無しででリーチをしないとドラを鳴いた人にアガられる可能性は更に高くなってしまいます。

逆に言えば、ここで鳴かれると仮にテンパイしても押さない方がよい程度に点数状況に余裕があるのであれば、インフレルールにおいてもを止めることが増えそうです。このあたりは実戦でも出現頻度が高く、決まった正解を出すのが難しい問題なので、個人的にももっと突き詰めたいところです。

case24 フリテンの受け入れをあえて残す

便宜上「フリテン」という言葉が用いられていますが、テンパイするまではフリテンではありません。仮にフリテンになったとしてもリャンメンテンパイなら、フリテンでないカンチャンテンパイと比較しても基本的に互角程度です(相手が降りることが多い、アガった時にメンゼンツモが必ずつくことを踏まえると、リーチを打つならカンチャンよりフリテンリャンメンでリーチを打った方がよいことが多い。)。

それなら、先にメンツになればフリテンにならないのですから、自分で受け入れを切っていてもリャンメンとカンチャンならリャンメン優先。リャンメンを作りやすい内寄りの浮き牌を端寄りの牌より残した方がよいことになります。この辺りは意識していないと選べない打牌なので特に押さえておきましょう。

麻雀技術の教科書

読めば勝率が上がる! すべての雀士必携! 新しい麻雀戦術書!

麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、
小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。

打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、
それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。

「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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