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ネマタの戦術本レビュー第1141回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その2 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1141回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その2 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第1章 最速で勝ち組になるための思考法

③駆け引きはするな!

麻雀に限らず、ゲームの醍醐味は読み合い、駆け引きにあると考える人も少なくありません。麻雀も駆け引きが楽しいという感覚自体は私も否定しません。しかし、読み合い、駆け引きこそが勝つために重要なゲームというのは、言ってしまえば麻雀よりずっと運の要素が強いゲームです。

例えばじゃんけん。遅出しのような反則行為は無しとして、じゃんけんで勝ち組になるために必要なのは相手の出す手を読むことであり、相手に自分の手を出すことを読ませないこと。じゃんけんの手の出し方にも人によって癖があり、多くの人には「勝っている人は次も同じ手を出す可能性が高い」「負け続けている人は、次は相手が同じ手を出せば勝てる手を出す可能性が高い」という傾向があるそうです。

よって、じゃんけんも突き詰めていけば勝率を高めることが可能ですが、手を出す傾向がよほど特徴的な相手でもない限りはほとんど運ゲーであることは否めません。

麻雀は運の要素が高いと言われますが、じゃんけんに比べればずっと実力ゲー。読み合いや駆け引き以上に他家と差をつけられる技術が色々あるからです。読み合いや駆け引きの段階に持ち込む前に、素早く手を作ってたくさんアガるのもその技術の一つ。麻雀は相手との戦い以前に、ツモ山との戦いであるということを忘れないようにしたいですね。

④戦術書を読んでも強くならない

戦術書は言わば参考書。参考書無しに独学で学んでも強くなれるのは余程才能がある人に限られますが、参考書をただ読んだだけでは勉強ができるようにならないことは言うまでもありません。本書にあるように、インプットよりアウトプット。まずは実戦を数多くこなすことが肝心です。

不真面目だったから戦術書の内容を結果に結びつけることができたとありますが、学生時代から家では勉強したことがなく、麻雀のように興味がある内容であっても本を長時間読む集中力がなかった私もまさに筆者と同じ経験をしてきました。

麻雀の戦術書を参考書と考えると、「最後まで読まなくて良い」理由も分かりやすいですね。参考書も麻雀の戦術書も一通り読んで暗記するのではなく、必要に応じて活用するものです。

私が以前書いた「現代麻雀技術論」は、従来の戦術書は手作りに関する内容が薄く、「麻雀を打ちまくってもインプットした知識を活用できるような手牌がそもそも来ない」という問題点を解消するために、手牌をパターン分けして、パターン毎にどう考えて何を切るかを中心にまとめることを試みました。

そのため文章量が膨大なものとなり、一度に読み切るのが難しいものになりましたが、本書に書かれている通り、最後まで読み切る必要はありませんし、むしろ最後まで読んで暗記すべきという考え方では麻雀は強くなりません。あくまで実戦が中心。思う存分麻雀を打って、実戦中に気になるところが出てきたら本で確認する。そのようなスタンスでご活用下さい。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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