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ネマタの戦術本レビュー第1142回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その3 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1142回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その3 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第1章 最速で勝ち組になるための思考法

⑤麻雀は小脳で打て

私は度々、「麻雀は考えることではなく、考えるまでもなく打てるようになることが大事」と申しておりますが、本書の言葉を借りれば「小脳で打て」となるでしょうか。

「とにかくたくさん打て」と言っても、生活環境からなかなか時間を取れない人もいらっしゃるかと思います。そのような方は実戦以上にアウトプットを繰り返すことができるように、良質な何切る問題を解く(ウザク本シリーズ、一択何切る)、テンパイ時の待ち当ての練習をする(門清狂、待ちの見抜き方は多面張理論で学ぶ)、麻雀AIと対戦する(まったり麻雀、爆打)といった方法があります。実戦を行うには短いちょっとした時間も活用できるようにしたいですね。

「とにかくたくさん打つ」「ノータイムで打つ」。これを両方できるのがネット麻雀。これから麻雀を強くなりたいと考えられている方は、まずネット麻雀をやり込むことをお勧めします。麻雀は上級者であっても、時間に余裕があると本体必要ない様々な選択肢を計算しがちなゲーム。ノータイムで打つ癖をつけるうえでも、時間制限のあるネット麻雀が有効なのです。

実戦中はなるべく時間をかけずに打つ一方、余裕があれば時間をかけて行いたいのが牌譜検討。「牌譜検討」ができるのもネット麻雀の強み。サイクルをどんどん回し、どんどん強くなっていきましょう!

⑥正しく負けろ!

しかし、「牌譜検討」を行ううえで注意すべきことがあります。それが、「結果論に囚われない」ということ。サイコロの話であれば誰しも分かることであっても、麻雀となると途端に結果論に囚われがちな人が増えます。その理由は、麻雀はサイコロやじゃんけんに比べればゲームを構成する要素が複雑なので、あたかも「再現性がある」かのように誤解しがちであるためでしょう。

ただし、本当に結果論であって再現性が無いのかを検証する必要はあります。リャンメンと数牌同士のシャンポンで後者がアガリやすいと判断できることは滅多にありませんが、より僅差の比較であれば、セオリーが覆るゲームも珍しくありません。

本書の通り、麻雀には、「放銃すべき手牌」「4着になるべき半荘」、言い換えれば、正しく負けるべき局が存在します。正しく負けるべき局ほど、「何か他に良い手はなかったか」と考えがちですが、「自分の手牌が良い時ほど、打牌選択の巧拙が結果に影響しやすい」ことを踏まえると、牌譜検討が効果的なのは、「4着になった半荘」ではなく、むしろ「1着を取れた半荘」あるいは、「1着を取れそうだった半荘」。負けた時に必要以上に反省せず、むしろ勝った時にこそ本当に打ち回しが正しかったのかを検討されることをお勧めします。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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