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ネマタの戦術本レビュー第1167回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その15 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1167回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その15 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題20 相手の速度見極め方と対応について

を切ってもリーチで最低9600の手なので、赤ドラを残る打点的メリットがあまり大きくありません。ツモなら手広くなるうえに567三色が残る変化がありますが、を引くより前にテンパイが入ることが多く、その時他家のテンパイが入っていた場合はを先に切っていた方が放銃リスクが下がります。元々他家テンパイが入っても押し返す手ですから、のような共通安牌との比較なら先切りに分があるとみます。

今回は下家以外には安牌にならないとの比較。「何が何でもテンパイするまでを切らない」つもりなら先に切った方がよいとは思いますが、これくらいならツモ切りを選びそうです。

「こちらが親でアガリが近そうな河をしているにも関わらず、対門がこちらの現物を抱えていないのでアガリに近い」という読みは参考にさせられます。このあたりはその打ち手がどのようなフィールドで打っているのかの環境に依存するところが大きそうです。もし対門に座っているのが私であれば、親が早そうというのは意識していても、それによって打ち筋を大きく変えることはしないのでアガリにまで遠い手牌であることも多々ありそうです。

逆にリャンメンを落として最も早そうな下家が、悪形残りの2シャンテンであるのも少し意外なところ。中張牌の出が早いとしても、安牌を抱えつつ手を進めることが多い打ち手であればさほどアガリに近くないケースも増えるということですが、相手の速度の見極め方の難しさを改めて知らされます。

問題21 加カンはするべきか?      

既に4翻あるので打点アップのメリットはあまりありませんが、加カンすれば1回多くツモることができるのでその分アガリ率が高くなります。こちらでは、誰かがリーチしているという条件下であれば、悪形4翻テンパイはカンしない方がよいという結果が出ています。

しかし今回はあくまで先制テンパイ。しかも、嶺上牌から引きたいのはアガリ牌のだけではありません。を切っているのではフリテンですがそれでも3メンチャン。他にツモも手変わりと言えます。他家の打点を上げるリスクがあるとはいえ、単純に1回多くツモった方がよいと判断してカンします。

練習問題はもちろんを加カンします。大ミンカンに関してはツモ番が増えない、打点の上昇幅が低いことから加カンに比べるとメリットが大きく落ちますが、先制良形テンパイかつ、打点上昇率が高い今回の手牌であればの大ミンカンもしてそうですね。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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