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ネマタの戦術本レビュー第1180回「『平賀聡彦のガムシャラ麻雀』編 その8 著:平賀聡彦」

ネマタの戦術本レビュー第1180回「『平賀聡彦のガムシャラ麻雀』編 その8 著:平賀聡彦」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

▼書籍版


▼Kindle版

1の巻 侍Aリーガー(麻雀との出会い 麻雀にのめり込む ほか)
2の巻 初タイトル、RTD優勝!(麻雀プロ団体対抗戦 団体戦メンバー ほか)
3の巻 二冠達成 モンド優勝!(モンドチャレンジマッチ 第19回モンド杯 ほか)
4の巻 侍プレイバック(侍プレイバックって何? プレイバック パート1 ほか)

※実戦譜が掲載されている四の巻のみのレビューとなります。

プレイバック パート8

仮にドラをツモったのが自分であれば、カンすることで1回多くツモることができます。こちらの研究結果によると、先行リーチが入っていて悪形4翻→5翻のケースは微差ながらカンしない寄りとありますが、ツモの良形変化があり、ラス目であることも踏まえると若干カン寄りに傾くと思われます。

今回のケースは大ミンカン。アンカン、加カンの「1回多くツモることができる」メリットがありません。大ミンカン、それもリーチ後となると何かとタブー視されがちですが、得になることが少なく、損になりやすい選択であるということは確かです。

しかし、半荘2回のトータルトップが優勝の1戦目。優勝のみを狙うとなると事情が変わってくるかもしれません。牌図では下家が西家になっていますが、本文を読むと下家が親とのことなので東家であるものとして話を進めます。

麻雀順位予想計算機」で、上家が1000−2000をツモったケースと、カンドラが1枚乗って2000-4000をツモったケースをそれぞれ調べてみました。ラス目なのに3着目の対門よりトップ率が高いのは、親番を2回とも残しているからです。

ツモられても親かぶりでトップとの点差が縮まるとはいえ、2着目との点差も広がる以上、2着目の手を高くした方がトップ率で勝るとまではいかないようです。

全員が優勝を狙うことを前提にする場合はこの限りではないかもしれませんが、今回はカンしないことで待ちの出アガリが利きやすい(リーチはの出が早く、こちらの仕掛けはソーズ一色手に見えやすい)という利点もあります。トップ目の下家が押し気味ならはつかめば出るということですから、下家が向かってくることについては、この局面ではむしろ望ましいのではないでしょうか。

よって今回はスルー有力と判断しましたが、ある程度麻雀に慣れてくると、大ミンカンは損な選択という先入観がどうしても身に付いてしまいます。あくまで局面と目的(この場合は優勝)に応じて、損か得かで判断するように心がけたいものです。

必勝!麻雀実践対局問題集

RTD、モンド優勝の麻雀侍が自らの麻雀人生を語る

「あなたにとって麻雀とは何ですか?
と聞かれたらボクは『生きざま。己を表現するもの』と答えるだろう」(まえがきより)

自らの生きざまを麻雀で表現する平賀聡彦プロ。その超攻撃的な雀風でファンを魅了しながらもRTDリーグ2017優勝、第20回モンド杯優勝と結果を出し続けています。

本書はその平賀プロによる初の麻雀本です。戦術書というより、平賀プロがこれまで麻雀とどのように関わり、どんな麻雀を打ってきたか、そのときどんなことを考えていたかを語る内容になっています。

本書で平賀プロの麻雀(=生きざま)に触れ、こんな打ち方もあるのか、こんな考え方もあるのか、と麻雀の新しい可能性を見つけていただければ幸いです。

1の巻 侍Aリーガー(麻雀との出会い 麻雀にのめり込む ほか)
2の巻 初タイトル、RTD優勝!(麻雀プロ団体対抗戦 団体戦メンバー ほか)
3の巻 二冠達成 モンド優勝!(モンドチャレンジマッチ 第19回モンド杯 ほか)
4の巻 侍プレイバック(侍プレイバックって何? プレイバック パート1 ほか)

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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