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第48回 ネマタの麻雀徒然草

第48回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 

 今年1月に『現代麻雀の秘技』をレビューさせていただきました。私も平澤プロ同様、効率のよい打ち方を身につけたうえでは、相手に対応させる技術も現代麻雀において重要であることを気付かされた身なので、「現代麻雀技術論」がブログ大賞を受賞してから10年。このような戦術書が世に出る時代になったことを感慨深く思うことでありました。

 しかし、麻雀の正解を目指すためのアプローチは似ているとしても、戦術面以外の麻雀観に関しては、本当に人それぞれなのだとも思わされました。本書のコラム③「役の美しさ」にて、平澤プロは非常に美しくない役として、緑一色と九蓮宝燈を挙げられました。

 …何を隠そう、私が麻雀で美しいと思っている役は、緑一色と九蓮宝燈なのです(笑) 私はまだ幼稚園児だった頃に何となく麻雀に興味を持ち始め、小学生の時に初めて入門書を読んで役を一通り覚えました。対戦相手がいなくても、役の一覧表を見るだけでも楽しかったのですが、特に緑一色と九蓮宝燈の項目を見た時は感動したものです。

 「234sが全て緑色だから、順子を含んでも全部緑の牌だけでアガれる。考えた人スゲー!」

 「1112345678999なら1〜9まで全部アガれる。本当だ!気付いた人スゲー!」

 まさに小学生並みの感想で、すごくインテリジェンスが低い考えなのですが、今でも麻雀観そのものはあまり変わらず、バカのままなのでございます(笑)

 確かに麻雀を競技、知的ゲームとして見るなら、緑一色や九蓮宝燈のようなイレギュラー。採用される合理的理由が無い役は美しくありません。私自身、「牌の種類やメンツの種類を基にした役」だけで構成し、得点も規則的につけるようにすれば、初心者にも覚えやすく、ゲームデザインのうえでも美しいのではないかと思い、「まあじゃん」というゲームを考案いたしました。

 

 現状のルールであれば、「役無し」に相当するアガリも含めて得点は1〜99点の99通り。役の名称も得点のつけ方も全て規則的なので、そもそも役や点数計算を覚えなくてもゲームができる作りになっています。ゲームデザインとしては、これ以上ないくらい美しいものになったと思います。

 しかし、このルールを考案する中で、一つの事実に気付かされました。それは、私は予め計画されたデザインより、人によっては欠陥にも見える、偶然出来上がったデザインにこそ美しさを感じるということでした。

 役の成立条件に限らず、現行の麻雀ルールは様々な歴史的背景があり、お世辞にも合理的とは言えません。ですがもしも、私の覚えた「麻雀」が、ゲームデザインの観点から調和が取れた美しいものであれば、ここまでのめり込むことも無かったように思います。

 麻雀に求めるゲーム性は人それぞれで、どのような麻雀観の持ち主にとっても、麻雀はどこか物足りなさを覚えるゲームとも言えます。しかしだからこそ、どのような人であっても心惹かれるところがあるゲームとも言えるのではないでしょうか。麻雀のゲーム性については『勝つための現代麻雀技術論』でも取り上げましたが、麻雀はやはり私にとって、「愛すべきクソゲー」なのでありました。

この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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