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ネマタの「まあじゃん」なるゲームを考えてみた その6

ネマタの「まあじゃん」なるゲームを考えてみた その6

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「まあじゃん」とは

「まあじゃん」は麻雀のルールやゲーム性などの問題点を解消するために、私が脳内で考案したゲームです。麻雀の抱える問題点を踏まえたうえでこれからルールを説明していきます。これまでの記事は下記記事をご確認下さい。




 現在よく遊ばれているリーチ麻雀はドラの価値が高く、しかもカンドラや裏ドラまで採用されているので不確定要素が大きいと言えます。

 しかし、単にカンドラ、裏ドラを排除した、いわゆる「競技ルール」が本当に実力差の出やすいルールと言えるかは疑問が残ります。何故ならドラが少ないとそれだけ打点を作る手段が限られるので、相対的に手牌の価値の格差が高くなってしまうためです。

 この問題を解決するための手段が「役を増やす」ことですが、役の数が増えると覚えるのが難しくなりゲームとしての敷居が上がるという問題が起こります。

 役を増やして選択肢を増やし、なおかつ役を覚えやすくするにはどうすればよいか、考えを巡らせているうちに私が気付いたのは、「名が体をそのまま表していれば、覚えようとしなくても覚えられる。」ということでした。

 例えば三色同順(中国麻将では三色三同順)は、名前がそのまま手役の形を表しているので簡単に覚えられます。日本麻雀ではローカル役ですが三連刻も同じです。正確に表すなら一色三連刻になります。一盃口も、一色二順と呼ばれる場合があります(正確に表すなら一色二同順)。この呼び名が定着しなかったのは、一色三順、一色四順が不採用であるため、三色同順と異なり鳴くと役無しになるためといった理由でしょうか。

 「まあじゃん」では、123、123のように同じ数の順の組み合わせを「同順」、123、234のように差が1つの順の並びを「連順(レンジュン)」、123、345のように差が2つの順の並びを「跳順(チョウジュン)」、123、456のように差が3つの順の並びを「筋順(キンジュン)」、123、789のように端にかかった順の組み合わせを「端順(タンジュン)」。同様に刻の組み合わせを「同刻」「連刻」「跳刻」「筋刻」「端刻」、「7頭」の場合も頭の組み合わせを「同頭」「連頭」「跳頭」「筋頭」「端頭」と定義し、三色三同順のように、色と組の数を加えて役の名前とします。

 まあじゃんは四色の牌を用いるので、これだけで役の数が159種(不可能な組み合わせを抜いたつもりですが数え間違いがあるかもしれません)。 一般的な日本麻雀の採用役が38種、中国麻将は81種なのでそれと比べてかなり多いですが、「名前がそのまま役の形を表している」ので覚えようとしなくても覚えられる作りになっています。役がそれぞれ別の役と対応しているか、上位下位の関係になっているので、ゲームデザイン的にも美しいと個人的に感じております。

 ここまで取り上げたのは、手牌の一部を条件とする部分役ですが、手牌全体を条件とする全体役、手牌の組み合わせでなくアガリの状況によって成立する状況役(偶然役)は不採用としました。全体役は採用してもよかったのですが、部分役の性質上、順、刻、色、端、内にそれぞれ寄せることで自然と高打点になりやすくなる(点数計算については後述)ので、いっそ採用しない方がゲームバランスを保ちやすい(手役の複合が減るので計算ミスも少なくなる)と判断しました。

次回に続きます

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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