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第65回 ネマタの麻雀徒然草

第65回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 戦術本レビューで『ウザク本3』のレビューを3月23日より開始しましたが、ウザク氏本人から章末の4コマ漫画のレビューも依頼されたので、こちらで取り上げることにいたします。

第5章

 「電話のキーを思い浮かべる」方法は、「リーチに通っていないスジを数える」時にも使えます。マンズ、ピンズ、ソーズそれぞれに電話のキーを思い浮かべ、通った牌の数字を塗りつぶす。縦のラインの3×1が全て残っているなら通っていないスジ2本、2×1が残っていれば1本としてカウントします。

 ただ、「実際にその場にない数字を思い浮かべる」というのは、人によって得意不得意がかなり分かれます。よって苦手と感じる人は、実戦中も携帯電話を傍らに置いて、ボタンの数字を見ながら確認されると分かりやすいのではないでしょうか。「カンチャンよりシャンポン」とはいえ、初心者にシャンポンを過大評価する人が多いというのも、その場にない数字を思い浮かべるのが苦手なため、その場にある数字と同じなうえに2種類あるシャンポンを優先してしまうことからきているのかもしれません。

 私が生まれた頃は既に家の電話はボタン式でしたが、場所によってはダイヤル式の電話もあり、使い方が分からず困ってしまったこともありました。今となってはかなり珍しくなった黒電話ですが、停電になってもかけられるので災害時に役に立つということで最近また見直されているそうです。アナログ回線であるが故のメリットです。

 麻雀のデジタルとアナログとは少しニュアンスが違いますが、メンチンのテンパイが入って、いざウザク式で待ちを探そうとしたけど分からなくなってしまった場合も、とりあえず1〜9までそれぞれ確認すれば待ちが分かるようになっています。まさにゴリ押しですが、目的が達成できさえすれば手段は何でもいいのですから、スマートな方法にこだわり過ぎず、目の前の勝利を目指したいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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