赤有りルールと言えば現在ではマンズ、ピンズ、ソーズの5に1枚ずつというのが主流ですが、5筒にのみ2枚採用(雀鬼会など)。5筒2枚、他は1枚の4枚(麻雀格闘倶楽部など)、全色に2枚ずつの6枚というルールもあります。
私の学生時代に住んでいた寮は、寮長が友人から雀荘の経営を任されていたのですが、その雀荘では一時期赤と金がそれぞれ3枚で計6枚。赤は門前祝儀、金は鳴いても祝儀有りというものでした。ルールとの兼ね合いで赤ドラ以外の常時ドラになる牌が採用されることも雀荘ではよくあることです。
前回申しましたように、5以外の牌が常時ドラとして採用されることも雀荘ではよくあります。5以外では使いやすいうえにチャンタでも使える37牌がドラになることが多いようですが、1や2の牌を赤ドラとして採用する雀荘もあるようです。
私が聞いた限りでは、4や8に祝儀がつくドラを採用しているところもありました。
ここまで来ると、そもそも赤ドラのような常時ドラとして採用されたことのない牌自体が存在しないのではないかと気になります。「常時ドラとして採用されたことのない牌、1つもない説」、果たして立証することは出来るでしょうか。
このことを考えていて思い出したのが、だいぶ昔に従兄から聞いたルール。赤ドラではなく、そもそも牌に赤色が混ざってさえいれば全部ドラとして扱うというもの、その名も「救急車ルール」。名前の由来は救急車のランプが赤いからと聞いた記憶がありますが、それなら消防車ルールになりそうなもの。「あまりのインフレぶりに病人が出そうだから」とは、まだ幼かった私にそのように説明するのは憚られると従兄が判断したからというのが実際のところのような気がしなくもありません(笑) ドラにならないのはのみ。むしろこのルールで緑一色や黒一色(と風牌のみでアガるローカル役満)をアガってみたいものです。
救急車ルールではありませんが、「まあじゃんほうろうき」で西原さんが、「マンズを全て抜きドラとして扱う」ルールの三人麻雀を友人達と打つシーンが出てきます。「レベルの低い争いが朝まで続いた」と、いかにも頭の悪そうなルールであることが示唆されていますが、相手の待ちを読んで回し打ったりする技術はむしろ重要になるので、こんなルールでも案外実力差は出るのかもしれません。
赤色を含まない牌のうち、2と3の数牌は上記サイトで赤ドラが存在することを立証済み。4や8も聞く限りでは存在するので数牌はだけ不明。北は抜きドラがあり、も白ダイヤと呼ばれるドラが麻雀スタジアムで採用されているのを確認済み。豊橋のアクシズでは赤西が採用されているようです。
後はのみ…と思っていましたが、様々なルールを搭載しやすい麻雀ゲームに、全ての牌に赤ドラを1枚ずつ採用するルールがあったので、この説はあっけなく立証されることとなりました。実は◯◯という雀荘にこんなルールが…という感じで1つ1つ埋められた方が面白かったので、ちょっと残念ですね(笑)