『麻雀勝ち確システム』のレビューを始めました。こちらでは本書のコラムを読んで思ったことを徒然なるままに書かせていただきます。
コラム15 麻雀だから泣くんだよ
「麻雀だから泣く」。この言葉に非常に共感します。「麻雀ごときで泣くなよ」と言われたら、私なら「麻雀だから泣く」どころか、「人生ごときで泣くなよ」とすら言い返してしまうかもしれません。
「人生ごとき」は些か言い過ぎですが、私がこう主張するのは、以前から申していますが、麻雀は「零和」かつ「有限」ゲームなので、必ず勝者が決まり、勝者にならなければ即ち敗者となるのに対して、人生は「零和」ゲームではないので、勝者が居たとしても、その条件から漏れた人がそのまま敗者というわけではないないためです。
「麻雀ごとき」もそうですが、「所詮はゲーム」というのも私が好きになれない言葉。負けた人を慰めるためにかけた言葉かもしれません。人生で争いに明け暮れているからこそ、ゲームの時くらい真剣になりたくないという気持ちから出た言葉かもしれません。しかし、その言葉は真剣に打ち込んでいる人はもちろん、何より、麻雀というゲームに対する非礼に当たるという気持ちをどうしても拭うことができません。
「勝敗が決まるゲームだからこそ真剣になれ」「人生の価値観が勝敗ばかりでは、勝ちを積み上げてもロクに生きちゃいない」。勝ちを積み上げて来た人にも、自分は負け組だと自嘲している人にも、『天』でアカギが最期の日に仲間達が語ったような人生観を伝えていきたいと思うと同時に、自分自身がそのように生きていきたいと思うことであります。