日本プロ麻雀連盟が開催している、段位を元としたトーナメント戦のタイトル戦「第41期 十段位決定戦 最終日」が9月28日に行われ、三浦智博が連覇を達成した。
決勝メンバー
三浦智博(@MiuraRenmei)
森下剛任(@gounin5200)
藤崎智(@kog4000all)
藤本哲也
浜野太陽(@taiyosun_jpml)
連覇を目指す三浦が1日目、2日目共に万全の立ち回りでリードを広げ、全員に対して100ポイント以上のリードを築いて最終日を迎えた。
最終日は第10回戦(各選手計8戦)を終えた時点で5位の選手が敗退、上位4選手が第11戦、最終戦を戦い優勝を争う。
大きくリードした三浦にとっては、9回戦が抜け番であることはポイントを減らすことなく1戦消化となるため好都合とも言えるだろう。
第10戦終了時点で5位だった藤本哲也が敗退となり、第11戦を終了した時点で三浦は一番近い森下とのポイント差が95.1ポイント。これは一人浮きのトップラスであっても順位点では20ポイントしか縮まらない為、素点で75100点差をつける必要がある最終戦となった。
最終戦、南1局の親番で大きく連荘したい森下だったが、1本場で三浦が平和のアガリで連荘を食い止め森下の逆転は一気に厳しくなった。
【最終戦】
— 日本プロ麻雀連盟 速報アカウント (@JPML_sokuhou) September 28, 2024
南1局1本場ドラ3
テンパイも危なかった森下だが、なんとか鳴いて役ありテンパイ
しかし三浦がピンフテンパイでき森下からあがる!
森下ステップならず!
三浦 ピンフ
1000(+300)(←森下) pic.twitter.com/NOwnoY5vwB
最終的には各選手複合役満が必要なオーラスに。三浦が静かに手を閉じ万全の立ち回りで連覇を達成した。
【最終戦】
— 日本プロ麻雀連盟 速報アカウント (@JPML_sokuhou) September 28, 2024
オーラス
全員ノーテンで終局
第41期十段位決定戦
優勝は三浦智博!
見事な連覇となりました!#第41期十段位決定戦最終日 pic.twitter.com/lDvDypjzrd
連覇を優勝した三浦は「見た目のスコアでは安全圏の試合に映ったかもしれませんが、最後の最後まで無我夢中で休まる瞬間はありませんでした。過去に大事な所で守ってしまって敗れた経験が活きました。去年初めて戴冠してから、連盟内外問わず様々な対局に呼んでいただいたり、ゲスト活動にお招きいただく事も増え、応援の声をたくさんいただきました。その皆様に良い報告がしたいと思って戦ってきたので連覇することができとても嬉しいです。引き続き良い麻雀が打てるように頑張っていきます。」と喜びを語った。
十段戦概要
日本プロ麻雀連盟では段位制を採用しており、各タイトル戦の成績を元に段位が与えられ、その段位により行われるのが十段戦である。
システムは基本的にトーナメント制で開催され、初段戦から始まり各卓上位2名が勝ちあがり二段戦に挑むといったように、三段戦、四段戦と続いて行き最終的に4名が勝ちあがり、現十段位を加えて5名で決定戦を行う連盟プロだけのタイトル戦である。
歴代優勝者
第1期 1984年 畑正憲
第2期 1985年 鈴木ひろし
第3期 1986年 畑正憲 (2)
第4期 1987年 畑正憲 (3)
第5期 1988年 瀬田一輝
第6期 1989年 安藤満
第7期 1990年 滝石潤
第8期 1991年 石崎洋
第9期 1992年 灘麻太郎
第10期 1993年 石崎洋 (2)
第11期 1994年 田中利春
第12期 1995年 田中利春 (2)
第13期 1996年 沢崎誠
第14期 1997年 前原雄大
第15期 1998年 前原雄大 (2)
第16期 1999年 藤崎智
第17期 2000年 灘麻太郎 (2)
第18期 2001年 石崎洋 (3)
第19期 2002年 河野高志(現RMU)
第20期 2003年 河野高志 (2)
第21期 2004年 河野高志 (3) ※史上初の三連覇
第22期 2005年 土田浩翔 (現最高位戦)
第23期 2006年 土田浩翔 (2)
第24期 2007年 前原雄大 (3)
第25期 2008年 前原雄大 (4)
第26期 2009年 前原雄大 (5) ※史上2人目の三連覇・初の永世位
第27期 2010年 堀内正人
第28期 2011年 瀬戸熊直樹
第29期 2012年 瀬戸熊直樹 (2)
第30期 2013年 瀬戸熊直樹 (3) ※史上3人目の三連覇
第31期 2014年 櫻井秀樹
第32期 2015年 柴田吉和
第33期 2016年 藤崎智 (2)
第34期 2017年 藤崎智 (3)
第35期 2018年 内川幸太郎
第36期 2019年 伊藤優孝
第37期 2020年 柴田吉和 (2)
第38期 2021年 荒正義 ※史上初のグランドスラム(連盟G1タイトル完全制覇)
第39期 2022年 魚谷侑未 ※女流プロでは初の優勝
第40期 2023年 三浦智博
第41期 2024年 三浦智博(2)