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本戦初出場の3人を蹴散らす!羽月に一日の長。安藤りなはオーラス無念の逆転負け【GroupA ♯1 担当記者・中島由矩】

本戦初出場の3人を蹴散らす!羽月に一日の長。安藤りなはオーラス無念の逆転負け【GroupA ♯1 担当記者・中島由矩】

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麻雀は4人でやるゲームだ。この4人をジャンルに分類し、1対3や2対2に分けて観戦すると、グッと面白くなる。見る雀に、コクと深みが増す。

このGroupA♯1では、3回連続本戦出場となる羽月が、今回初出場の3人を圧倒して勝ち上がった。

事前アンケートの「シンデレラファイトでの作戦は?」という問いに、「特にありませんが、全員どつきまわします。」と書いた羽月。はからずも、それが有言実行となった形だ。

しかし、その羽月も、ここまでずっと恵まれてきたわけではなかった。シーズン1は厳しい予選をなんとか通過し、ほうほうの体で本戦に進出。Day4で敗退こそしたものの、顔と名前を視聴者に強く印象づけ、爪痕を残した。

その活躍が評価され、シーズン2では本戦シードを獲得。ここぞで見せる強気の押しで、ROUND16まで勝ち進んだ。

羽月の踏み込みの良さ、そしてシーズン1・2での経験値は、今試合南2局の親番で花開き、実を結んだ。

前局のアガリで、トップ目の園りさまで4200点にまで迫った羽月は、4枚になった[7]を迷うことなく暗カンすると、

カン[二]を引き入れてリーチ。ラス即脱落のいわゆるシンデレラシステムにおいて、点棒がある優位なポジションからリーチをかけ、無防備になることは怖い。しかし麻雀は、ラスにならないように打とうとすると、なぜかラスになってしまうものだ。今まで酸いも甘いもかみ分けてきた羽月、勝負所は間違えない。

直後、ラス目の栗本杏奈から追いかけリーチを受けて肝を冷やすが、

栗本からロンアガリ。リーチ・裏ドラ1の4800を手にしてトップ目に立った。このめくり合いを制したのが大きかった。

羽月とは対照的に、初出場ながら、それを感じさせない打ち回しをして、最後の最後までトップ争いを演じ続けたのは、園りさだ。

1次予選から激戦を勝ち上がってきた園は、南3局に勝負をかける。

10巡目に、安藤りなから先制の親リーチを受けると、

「ラス即脱落」を気にするそぶりも見せず、無筋の[6]を切ってリーチを宣言し、真っ向勝負を挑む。この[6]に一発でロンと言われ、12000点払うことになればラスになるが、それは覚悟の上だ。

2着目安藤と3着目園の息詰まるめくり合いは、園が高めをツモって2000・4000は2100・4100を手にし、トップ目羽月への挑戦権を手にして決着した。

「4人のシンデレラをジャンル分けする」という意味で、4人中ただ1人の門前守備型となった栗本杏奈は、最後の最後まで悪戦苦闘した。

栗本はなんと、オーラスを11500点持ちのラス目で迎える。自在型で手数の多い3人に囲まれ、なかなかアガリが取れない。自分らしい麻雀ができず、もがいていた。

前局の流局によって供託が1本たまって1本場となり、どこからでも8000出アガリでラス回避できるようになった南4局1本場、

この配牌から、門前守備型・栗本杏奈の大冒険が始まる。

まず1つ仕掛け、

立て続けに2つ仕掛ける。

ちなみに、一応この形は「テンパイ」という名称だが、8000でラス抜けをするために、という意味では「イーシャンテン」と呼ぶ方がふさわしい。[発]はツモ・出アガリともにできないのだ。

栗本も当然その辺りは熟知しており、最後は三副露目となるペン[三]をチーして本当のテンパイを果たすと、

[三]を力強く引きつけて、チンイツ2000・4000は2100・4100を決め、見事ラス回避をしてみせた。

[三][四][五][六] ツモ[三] [八][六][七][九][九][九] [三][一][二]

この後1試合挟んで行われる♯3に向けて、栗本の雀風に新しい1ページが加わったかもしれない。

シンデレラファイトシーズン3開幕戦において、記念すべき最初のアガリを決めたのは、安藤りなだった。

安藤は東1局、自風の[西]ポンから発進すると、

3900のカンチャン待ちテンパイを取らず、[白]のポンを念頭においてイーシャンテンに戻すと、

最後は[赤5]を引き入れて、[白][5]のシャンポンテンパイを果たし、

 

羽月のリーチを振り切って、2000・4000のツモアガリ。

打点へのこだわりを見せた。

安藤は東4局にも、第1打[6]から、手役に寄せた進行を見せ、

マックス倍満まで見込めるテンパイに育てた。赤ありルールで端に寄せるのは勇気のいるプレイだが、安藤は連盟公式ルールを打ち込んで、自分のスタイルを確立しているのだろう。

 

競技麻雀を熟知しているし、麻雀の手作りを楽しんでいるし、クレバーで確かな技術がある。多くのファンを引きつけ、全国津々浦々へ行き、ゲスト活動をしているというのもうなずけるシンデレラだ。YouTubeで「りなたんねる」を新設したばかりだというので、筆者もチャンネル登録してみようと思う。

GroupA♯1で、栄えあるトップを獲得したのは羽月。次戦免除でベスト16へと進む。2着の園りさと3着の栗本杏奈は、♯3でのリベンジを誓う。園は川上レイを推しと崇め、栗本は丸山奏子に憧れを抱いている。♯2の結果次第では、♯3でそれぞれ対戦することがあるかもしれない。

無念のラスになってしまった安藤りなは、ここまで。多くのファンに惜しまれながら、この舞台を降りる。

開幕から、目まぐるしく着順が交代し、オーラス南4局にギリギリのアガリが出た。今年もシンデレラファイトが始まったんだな、と思い出させてくれる名試合だった。筆者も一視聴者として、今後の熱戦が楽しみでならない。

Day1結果レポート

#2,#3観戦記

公式HP

 

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