Mリーグ2020レギュラーシーズンが3月12日に閉幕。麻雀ウォッチではレギュラーシーズンの各種データを公開します!
セミファイナルシリーズのレギュレーション
今回はセミファイナル開幕直前という事で、前年度の結果を参考にしながらファイナル進出4チームの想定ポイントを考えていく。
レギュラーシーズンはABEMAS、サクラナイツが圧倒的なリードを確保し終盤戦を有利に戦い抜いた。残りの6チームでセミファイナル進出を争うこととなり、去年度の優勝、準優勝チームであったPirates、フェニックスが敗退となった。
セミファイナルのレギュレーションは去年と同様、レギュラーシーズンのポイントを半分持ち越して4週間で各チーム16戦を戦い、最終ポイント上位4チームがファイナルに進出することとなる。
ファイナルでは更にポイントを半分持ち越して6日間、12試合を戦い優勝チームを決定する戦いとなるので、ファイナルに残る戦いも大切になるが、少しでも多くのポイントを持ち越した上でのファイナル進出を上位チームは狙いたい所となる。
昨年度との状況の違い
昨シーズンと比べて特徴的な事は、
・プラスが2チームのみ、かつポイントもより大きな差となっておりABEMAS、サクラナイツの優位度が増加している
・3位から6位の差が100ポイント以内、2位から3位の差が250ポイントとなっている為、ファイナル進出に向けては3位から6位のチームはほぼ横並び
であることが言えるだろう。
昨年度の結果
去年度のセミファイナルではサクラナイツが大きくプラス。Piratesもある程度のプラスに成功した。
各チーム16試合となるので、サクラナイツの260.5ポイントはは1試合平均16.3とかなり大きなプラスである。Piratesからフェニックスは1試合平均プラスマイナス6ポイント程度に収まっている。
こちらが去年度のセミファイナル終了時点のトータルスコア。レギュラーシーズン終了時点で6位だったPitatesが4位でファイナルに進出した。
今年度のトータルシミュレーション 上位チームのABEMAS、サクラナイツの敗退可能性は・・・?
再び今年度のセミファイナルシリーズ開始時点のポイントを再掲する。セミファイナル進出チームの合計所持ポイントは303.7ポイント。上位4チームがファイナルに進出する為、安心できるラインは平均値ポイントのあたりだろう。平均はおよそ50.6ポイントとなる。
しかし、平均値周辺での争いとなるのは上位2チームが共に苦戦してポイントを減らした時のみになるだろう。そのケースはなり得ないことは無いが可能性は薄いと考えられる。そのため、上位2チームがポイントを維持したパターンと、ABEMASかサクラナイツのうち1チームのみが苦戦するパターンについて考える。
ABEMAS、サクラナイツがポイントを維持した場合
上位2チームがポイントを維持した場合は、下位4チームの中で2番手以内に入ることが条件となる。下位4チームの平均持ちポイントは▲61.3。このスコアは現状6位の雷電も1トップ分のポイントの加算でファイナルに手が届く計算になる。上位2チームがポイントを加算した場合には更にそのボーダーは下がることが推測される。
ABEMASが苦戦した場合
ABEMASが苦戦した場合のパターンは、ABEMASと下位4チームの平均持ちポイントあたりがボーダーと想定される。5チームの平均持ちポイントは16.4ポイントとなる。しかしABEMASがそのラインまでポイントを減らすにはおよそ300ポイント近くを16試合で減らすこととなる。その場合は1試合平均18.7ポイント負ける計算になるので平均順位3着付近にならなければほぼ大丈夫なラインとなるだろう。
サクラナイツが苦戦した場合
サクラナイツが苦戦した場合のパターンは、サクラナイツと下位4チームの平均持ちポイントあたりがボーダーと想定される。5チームの平均持ちポイントは0.5ポイント、ほぼ原点となる。サクラナイツがそのラインまでポイントを減らすには1試合平均15.5ポイント、平均順位としては2.9以内であれば大丈夫なラインだろう。
ただ、去年のサクラナイツはセミファイナルで平均16.3ポイント加算したことを考えると、その逆のパターンも十分にあるということが言える。油断のできない戦いとなりそうだ。
下位4チームの入り方としては、セミファイナル開始時点では純粋なポイントの上乗せをメインに考えて戦っていくことになるが、ABEMAS、サクラナイツの苦戦状況に応じては、目指していく最終獲得ポイントを修正しながら戦っていくことになるだろう。レギュラーシーズンの終盤戦のように、痺れる戦いがこのセミファイナルでも見られるのか要注目!