- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第3章 テーマ 15
5ブロックに受けるか6ブロックに受けるかについてはこちらの記事もご参照下さい。
アガリ率自体はそこまで差がつくわけではないので、問題1は5ブロックにして浮き牌を残すスペースを作った方が678、789三色変化を狙いやすく、問題2は6ブロックにした方がドラを受けやすいという打点面に着目すると判断しやすいです。
問題3のトイメンはホンイツ狙いですが、他色のターツを落とした直後。浮き牌の字牌を複数抱えていてもこの手順になるので、テンパイしていないパターンがかなり多いと言えます。それなら自分がアガリやすいようにこの時点でマンズのリャンメンを落とします。
第3章 テーマ 16
もし貴方が、「最近麻雀をする機会ができたので、これから趣味にしていきたい」というのであれば、「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、麻雀を楽しみながら継続していくために、得意分野を作ってそちらの勉強に集中することをお勧めします。
しかし、この著書またはこのレビューの読者の多くは、既に麻雀を趣味、もしくは仕事にしている方が多いでしょう。それなら、「下手の横好き」にならないように、むしろ苦手分野を集中して学ばれることをお勧めします。どんな分野も満点にするのは困難を極めますが、元々赤点の手を及第点まで伸ばすことはそれほど難しくありません。
問題1〜3とも、何を優先すべきかが分かれば答えを導くのは難しくありません。難しいのは「知識として知っている」を、「実戦で意識して出来る」ようにすること、「意識すれば出来る」を「無意識でも選べる」ようにすることです。ターツ選択は実戦で何度も繰り返すことになります。平面では一択でも、実戦では他の選択がなかったか検証を怠らないようにしたいですね。
場況を見抜く!超実戦立体何切る
本書は平澤元気プロによる立体何切る問題集です。麻雀の「何切る問題」には大きく分けて2種類あり、自分の手牌だけの情報で受け入れ枚数が最も多くなるような牌を選ぶ「平面何切る」と麻雀の実戦さながら、相手3人の捨て牌やポン・チーの情報などを全て加味した上で何を切るかを選択する「立体何切る」があります。
麻雀界ではここ1、2年で「平面何切る」の良書が数多く出版されたこともあり、平面何切るにおいてはかなりレベルの高い知識が共有されています。
ではその中で差をつけるものは何でしょうか?その答えの一つが「立体何切る」です。
立体何切るでは、平面何切るの知識に加えて、河、点数状況、今が何局目であるか、といった多くのファクターを考え合わせた上での最善手を導き出す必要があります。
本書は現代麻雀の立体何切る問題集として先陣を切るものであり、本書の内容をマスターすることで一群から抜け出す雀力を身につけられるはずです。
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