- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
- ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
- 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!
第1章 セオリー8
前回は仕掛けの手役と打点、テンパイ率を意識する内容でした。今回は待ち読みについてです。「入り目がある以上待ちを一点で読むことはできない」と言われますが、鳴きを入れた時点でテンパイなら入り目が確定するので、河と組み合わせると一点に近い読みが可能になる場合もあります。テンパイ打牌の性質については、セオリー4の内容がそのまま参考になるので今一度ご確認下さい。77ページは明確に通ってないピンズは止めるべきケース。現物のを切っても1シャンテンに取れるのですから、仮にトイメンが安手濃厚だったとしてもピンズを止めるに越したことはないでしょう。これも言われてみれば簡単な理屈なので、知識を身につけるというよりは、実戦で意識できるようになることが重要です。
79ページのはドラ引きの変化を残せるというだけでなく、待ちを読まれにくくするうえに比較的安全と多機能に渡る浮き牌。字牌が比較的安牌になりやすいことは基本知識ですが、このの有用性については、手牌と場を両方意識して見ていなければ気付けません。自分が仕掛ける側の場合も、知識だけでなく意識が重要であることが見てとれます。
仕掛けの最終手出しのそばは特に警戒されやすいとはいえ、ポンでも手が進むので、メンゼン手以上に受け入れを狭めてまで先切りすることは少ないです。そもそも先切りが活きるのは、「待ちが残り、他家にとってが不要で、なおかつ先切りなら止まらない程度の手になっていて、なおかつ自力でをツモらない。」ケースに限ります。
しかしこれも少し条件が変われば話は別。81ページのようにが4枚見えになると、先切りのロスが小さく、が安牌のうえに待ちが読まれにくくなる牌になります。これもが4枚見えという重要な情報を意識できているが故の判断。繰り返しになりますが、仕掛けに守るときも、仕掛けて攻める時も、単に知識として押さえるだけでなく、実戦で意識できるようにしておくことが肝心です。
現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術
基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。
本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ
本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。
購入はこちら