- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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3ヘッド最弱理論
テーマ16
「1ヘッド」とありますが、テーマ14の例題のように、ヘッドが複数あってもヘッド候補が決まっていない(全てのヘッドにフォロー牌がついている)場合は同じテクニックを用いることができます。
例題Aはヘッド+フォロー牌以外がリャンメン、リャンカン、の中ぶくれ形と優秀。であっても、は通常の浮き牌7より少し強い程度なので、巡目と場にあまりかかわらず打が有力でしょう。ならタンヤオもあるうえに、他にヘッドが出来た場合はがリャンメン+フォロー牌扱いになるので打とします。
ヘッドなし
テーマ17
ヘッドが有る場合は、とあればメンツを作りやすいように打とします。しかし今回はヘッドが無くターツは足りているので、例題Aはツモでヘッドが作りやすい形が残るようにのを残して打とします。
ヘッドが有るかどうかは打牌選択に結構影響するうえに、基本的な手作りの基準はヘッドが有ることを前提としているものが多いため、ヘッドが無いことを意識しておかないと間違いやすい問題が多いです。ブロック数同様、ヘッドの有無も意識しておくようにしましょう。
テーマ18
ヘッドがある場合のは、ツモでイーペーコー、ツモでシャンポン、ツモでエントツ(良形ターツ相当)なので、浮き牌部分が19牌にしては結構価値が高いのですが、それでも3〜7浮き牌との比較では微妙というところでしょうか。
しかしヘッドなしの場合は例題Aのようにカンチャンより優先して残すことが増えます。ヘッドが無くメンツ候補オーバーなら、ヘッドを作る受けが多い浮き牌>通常の悪形ターツ というところでしょうか。
ただし例題B、Cのように、ターツ部分もヘッドが作りやすいとなると話は別です。今回はと、ヘッドは作りやすいがメンツを作りにくい形だったのでメンツ固定の打が有利になりやすいですが、のようにヘッドもメンツも作りやすいとなるとまた難しくなります。このあたりについては、「もっと勝つための現代麻雀技術論」32〜35回でも取り上げました。
例題Dは一見ターツがヘッドを作りやすいように見えますが、端寄りで受けが狭いためにそうでもないケース。今回は打としていますが、がのアンコであるなら、打としてツモもリャンメン待ちになり、平和、イーペーコーがつく最も強い受けになることから打有利になります。少しの形の差で判断が変わりやすい問題。頭で覚えようとするよりは、1手先を想定しただしく評価できるようになることが重要です。
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