- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第三章
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手牌構成読みとして7例紹介されていますが、いずれにも共通点があります。
一つは、いずれも河に並べられた牌2枚を1セットとして読みを入れているということです。従来は1枚の牌だけで色々と読みを入れている記述もよく見受けられましたが、1枚だけでは手牌構成を絞れないことが多く、結果的に勝手読みになってしまっているものも多々ありました。
もう1つは、「1枚目より2枚目の牌が、浮き牌としては面子構成しにくい」あるいは、「1枚目の牌によって、2枚目の牌の浮き牌としての面子構成しやすさが下がっている」ことにあります。単に面子構成しやすい順に牌が並べられていたら、いずれも単に浮き牌であったケースを否定できないため、例外が多過ぎて読みを入れても仕方ありません。一点読みとまではいかなくても、ある程度候補を絞ることができるからこそ、読みを有効に活用することができるというものです。
手牌構成読みには他にも様々なパターンがありますが、いずれも、「2枚以上で1セット」「単に浮き牌だったケースを否定しやすい」という共通点があります。そのことを踏まえたうえで、実戦で同様のパターンが出現したら、余裕があれば少しでも手牌構成読みに意識を向けてみましょう。「実戦で気付けることを増やす」。戦術書で知識を身につけると同等かそれ以上に、麻雀が強くなるために必要なことです。
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