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ネマタの戦術本レビュー第946回「『超メンゼン主義麻雀』編 その16 著:リツミサン」編

ネマタの戦術本レビュー第946回「『超メンゼン主義麻雀』編 その16 著:リツミサン」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

142p メンツ候補に安牌があれば、受け入れを狭めてまで安牌を持つ必要が無くなります。安牌になりやすいメンツ候補は他家が使っていないことから受け入れが山に残っているということもあり、守備だけでなく攻撃面でも役に立ちます。

143p 受け入れを狭めてまで安牌を持つかどうかは評価が難しいところ。個人的にはを残しそうですが、安牌を抱えていると後手を踏んだときに押し返しやすいのもあり、受け入れを狭めることが必ずしもアガリ率低下につながるとは限らないということは意識しておきたいところです。

145p マンズ4連形はドラ含みなのもありカンチャンターツより優先して残すところ。手牌のうえでは5ブロックの手牌ですが、マンズでもう1ブロック見ることを前提にするなら実質6ブロック。マンズでメンツ候補が出来た時は、先にカンチャンを落としていた方が手広くなります。通常のカンチャンターツより強い浮き牌を1ブロック相当と見込んで判断すると分かりやすいです。

146p を1ブロックとみなすと実質6ブロックにつきカンチャン落とし。雀頭の345三色変化を逃しますが、その場合はドラを切ることになるので打点的メリットが薄い。打雀頭の789三色を逃すことも踏まえると今回もカンチャン落としに分がありそうです。

147p 6ブロックなら1ブロック落としてもシャンテン戻しになりません。損するのは先にをツモった時だけ、をツモらなかった時はドラくっつきの変化が残る分手牌の価値が高いと考えます。

148p 今回は先にをツモって2000点になったところでさほど条件がよくならないので安牌残し。受け入れを狭めないのであれば安牌を優先することが多いです。「リーチが入ればいずれ降りることになるが、浮き牌にくっついた場合はリーチに押し返せるほど手牌の価値が高くなる」くらい浮き牌残しのメリットが大きいなら、受け入れを狭めなくても安牌より優先して残します。

149p 6ブロックの手牌。ホンイツや一通は遠いですが、先にをツモるよりはをツモることが多く、その時が残っている方が手牌の価値が高いと考えます。

150p 6ブロックの手牌につき、こちらもカンチャンよりはくっつきで打点が上がる浮き牌優先。アガるまでに大抵仕掛けることになるので、鳴くと1翻の三色の手変わりを残すメリットは小さい一方、鳴いても2翻つくホンイツ変化を狙うメリットは大きいです。

151p ペンチャンと浮き牌どちらを残すかはよく議論に上りますが、どちらもメンツの構成しやすさでは大差ありません。大差ないからこそ重要なのは局面に応じた判断。は789三色変化があるから残すとして、を残すならスジのを引っ張るメリットは薄いとみて先にを切りそうですが、他家が早そうなので安手の下家に鳴かれやすいを切るという発想は参考になりました。

リツミサンの『超メンゼン主義麻雀』

小さい上がりをリスクを回避しながら積み重ねていくのが良しとされる天鳳。平均フーロ率3~4割が当たり前という中にあって、フーロ率2割2分という驚異的な少なさでハイアベレージを続けている異色のプレーヤーがいます。それがリツミサンです。

鳴かなければ手牌が複雑になり、より正確な状況判断能力や読みの力が要求されるのが麻雀。リツミサンの麻雀の特長はまさにその正確な状況判断と読みの確かさにあります。本書でリツミサンが何を、どう考えて麻雀を打っているか、その全貌を見ることができます。

また、「ミスからどのように学べるか」「読みは相手より自分の手を見返すほうが効率よく学べる」など、上達のアドバイスが随所に書かれているのも本書の大きな特長。 一冊を通して読めば、これまで自分が考えたことがなかったような麻雀の捉え方や新しい選択肢が必ず見つかるはずです。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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